試合後セレモニーで横浜FM主将の喜田拓也があいさつ「2位で満足できるチームではなくなっている」

スポーツ報知
横浜FMの主将MF喜田拓也(右)

◆明治安田生命J1リーグ ▽第38節 横浜FM1―1川崎(4日・日産ス)

 横浜FMはホームで川崎と1―1で引き分けた。川崎FWレアンドロダミアンに先制点を奪われたが、FW前田大然が0―1の後半29分に今季23得点目となる同点弾。得点ランク首位を走っていた前田とダミアンは肩を並べたまま、1得点ずつ記録を伸ばして得点王に輝いた。横浜FMではFW仲川輝人、MFマルコスジュニオール以来2年ぶりの獲得となった。

 2年ぶりの王座奪還を掲げ、全38試合で今季リーグ最多となる82ゴールを奪ったが、頂点には及ばず2位フィニッシュ。試合後のセレモニーでは、今季キャプテンを務めたMF喜田拓也がサポーターの前であいさつをした。「2位で満足できるチームではなくなっている」と目指すべき場所への覚悟を言葉にし、「すごくポジティブな変化。だからこそ歩みを止めてはいけない」と力を込めた。

 来季はアジア・チャンピオンズリーグへの出場も決定している。喜田は気持ち新たに「一番高いところの景色を見せてあげたい。でもそれは選手だけの力でも、スタッフだけの力でも、ファン・サポーターだけの力でもできません。まだ上がある。マリノスはマリノスの色で正々堂々と超えていきましょう。マリノスファミリーが一つになって進んでいきましょう」と誓った。

 喜田のあいさつ全文は以下の通り。

 「1年間どんなときも一緒に戦っていただきありがとうございました。

 必ずタイトルを取ろうとスタートしましたが、リーグ戦の結果は2位でした。2位で満足できるチームではなくなっている、それはすごくポジティブな変化だと思っています。少しずつ、マリノスに関わる人たちが誇れるクラブになってきていると思います。だからこそ歩みを止めてはいけない。追い求めていかなければいけません。

 チームがもっと強くなるために、横浜F・マリノスの価値が上がるようにやっていけるポテンシャルが、このクラブにはあると思っています。今シーズン、目指していた優勝は手にすることはできませんでした。

 でも、得たものもたくさんあります。良い時も苦しい時も全員がチームのために頑張れて、仲間のために頑張れる。チームメートは選手としても人としても素晴らしく、彼らと一緒にマリノスのために戦える毎日が喜びです。そして、僕たちはお世辞にも環境が良いとは言えません。その中でも一つも言い訳せずに頑張ってくれましたし、練習に必要な大量の荷物をスタッフが用意し、環境を整えてくれました。この場を借りてお礼を言わせてください。チームに関わるすべての皆さん、本当にありがとうございました。

 最後に、ファン・サポーターの皆さん。皆さんの素晴らしさは僕たち選手が一番わかっていると思います。だからこそ一番高いところの景色を見せてあげたい。でもそれは選手だけの力でも、スタッフだけの力でも、ファン・サポーターだけの力でもできません。まだ上がある。マリノスはマリノスの色で正々堂々と超えていきましょう。マリノスファミリーが一つになって進んでいきましょう」

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