【有森裕子の本音】支援あってのスポーツ

スポーツ報知
有森裕子

 先月、地元岡山の「おもちゃ王国」で行われた「親子チャリティマラソン」に参加しました。開園前の園内を親子で一緒に走るもので、今年で11回目。「カンボジアの小学校に鉄棒を」を目的として約300人が参加し、大いに盛り上がりました。そして今回、岡山に行ってもう一つ、うれしいことがありました。

 私が代表を務めている「NPO法人ハート・オブ・ゴールド」の活動を長らく支援してくださっている市内のスポーツ店が、創業50周年を迎えた今年を機に、今回50個のサッカーボールをカンボジアの子供たちに寄贈してくださいました。このお店は単なる“店舗”というだけではなく、岡山のスポーツを盛り上げようと、スポーツを通じた活動を支援し、頑張っています。「頑張る」と言葉にするのは簡単かもしれませんが、実際にそれを「続ける」というのは大変なことです。

 スポーツは競技の瞬間は誰しもが感動する場面を見いだせる一方で、その感動を継続していくのが難しいといえます。そのような現状の中で、たとえ見えない場所であってもスポーツの力を信じ、「続ける」ことでスポーツの価値を上げてくれる地元の企業の存在は、心強いパートナーです!

 これまでも「スポーツの社会的意義」について、感じたことを語らせていただいたつもりですが、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催され、特に意義について考えることが多かったように思います。同時に、アスリートだけでなく、さまざまな形で支援する周りの人たちがいるからこそ、スポーツが成り立つと知った方が多かったのではないでしょうか。

 今後も、これまで以上にスポーツが社会の中で多くの人に力を生み出していくにはどのようにあるべきかを考え、活動を続けていきたいと思っています。(女子マラソン五輪メダリスト・有森裕子)

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