イチロー氏、甲子園未出場校・千葉明徳で外野守備極意を伝授…理事長からのラブコールに熱烈指導

スポーツ報知
千葉明徳高を訪れ、遠投の指導をするイチロー氏(代表撮影)

 日米通算4367安打を放ったイチロー氏(48)=現マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター=が3日、千葉市の千葉明徳高を訪れ、自身3度目となる高校野球指導を行った。甲子園出場歴がない同校訪問は、福中儀明理事長から指導を求めるメッセージが、昨年末に全国で最初に届いたことから実現。捕球法や送球法など、日米で17年連続ゴールデン・グラブ賞(メジャーではゴールドグラブ賞)を受賞した外野守備の極意を伝授した。

 イチロー氏が3校目として訪れたのは、甲子園出場歴がなく、夏の千葉大会で8強が最高成績という千葉明徳だった。昨年12月に智弁和歌山で初指導を行った直後、同校の福中理事長から「夏の大会ベスト8の壁を越えたい。選手たちの人間としての成長のため、一緒にプレーをしてほしい」というラブコールが、全国一番乗りで届いたからだ。

 打つ、走る、捕る、投げる―。全てに超一流のイチロー氏はこの日、外野守備の極意を惜しげもなく伝授した。外野ノックに一緒に入ると、現役時代さながらのしなやかな身のこなしで半身となり、捕球。そして、語りかけた。

 「僕がこうやって捕っているの、映像などで見たことある? あえて半身で捕っていた。なぜかと言うと(捕る直前に)ボールが動く(こともある)。その時に動ける体勢をつくれるように。(正面でも)油断しないように」

 オリックス時代はレギュラーに定着した1994年から7年間。メジャーでも1年目の2001年から10年間。計17年連続でゴールデン・グラブ賞を取り続けた。不規則回転や風などによる“空中イレギュラー”にも対応できるように工夫していたことが、球際の強さにつながっていたのだ。

 さらに、外野手から「送球がすっぽ抜けるんです」と悩みをぶつけられると、送球に関する金言も授けた。

 「時間をかけていいから、きちっと握ってから投げる。ただ急いで投げるだけじゃないから。外野手は。正確性が大事だから」

 全米を魅了したレーザービームは、正確なコントロールがあってこそだ。イチロー氏は練習で使用した黒い木製バットを置き土産にし、「高校生はきっかけをつかめば、冬とは違う選手になる。しんどくなったらこれを振って思い出してくれれば。春に、こんなにうまくなった、いい選手になったとの報告を楽しみにしています」とエールを送った。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請