冨安悔しい! 初のオールド・トラフォード、主役はクリロナとVAR、バロンドール5回男が800ゴール達成

スポーツ報知
マンチェスターU戦でプレーする冨安(ロイター)

◆プレミアリーグ第14節/マンチェスターU 3-2 アーセナル(12月2日、英国・マンチェスター、オールド・トラフォード)

 プレミアリーグの第14節が2日、2試合行われ、日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルはアウェーでマンチェスターUと対戦。クリスチアーノ・ロナウドをはじめとするスター軍団と初顔合わせとなったアウェー戦、冨安は加入以来の第5節からのリーグ戦連続先発を二桁の10試合に伸ばした。

 試合終了のホイッスルを聞いた瞬間、冨安は残念そうに天を仰いだ。熱戦だった。試合データを見ればそれは明らかだ。しかも、数字の上ではアーセナルが優位を記録した。ポゼッションは56%。シュート数もマンチェスターUの『14』に対し、『17』。コーナー・キックの数も『8』を記録し、ホームチームの『3』を凌駕した。

 しかし、結果は無常にもマンチェスターUの3-2逆転勝利。その違いを作り出したのはやはりスーパースターだった。

 先制点は前半13分、アーセナルの絶好調男、スミス・ロウが決めた。起点はコーナーキック(CK)。キックオフ直後からアーセナルが押せ押せの展開。この時点で、すでに4本目のCKだった。

 劣勢のマンチェスターUが必死でボールをクリア。しかし、力なく浮いたそのクリアボールをMFエルネニーがロウの足元に頭で落とすと、ワンバウンドしたボールに左足をきれいに合わせてゴール。その瞬間、マンチェスターUのGKデ・ヘアが倒れ込んだ。VARの結果、スペイン人GKの足元を削っていたのは味方のフレッジ。アーセナルの反則はなく、ロウの先制点が認められた。

 ところが、この早い時間帯の先制点が災いした。試合開始直後から猛然と攻め立てたヤング・アーセナルが1点をリードしたことでやや守勢に回り、マンチェスターUにボールを持たせる展開になった。

 すると前半終了間際の44分、右サイドからサンチョ、フレッジと横パスをつないで、ゴール前に走り込んだフェルナンデスが右足を振り切り、1-1とする同点ゴール。前半のうちに試合を振り出しに戻した。

 後半に入ると一気に試合が加熱する。主役に躍り出たのが、この試合でプロ1097試合出場を数えたクリスチアーノ・ロナウドだった。後半7分、ラシュフォードが右サイドから放ったクロスにゴール前で右足をひっかけるように合わせてボールを対角線上に飛ばすと簡単に2-1の勝ち越し弾を奪取。これが記念すべき通算800ゴールとなった。

 アーセナルも意地を見せる。勝ち越されると試合直後の攻勢を取り戻した。ロナウドの得点から2分後の後半9分、ボランチのトーマスから右サイドを駆け上がったマルティネリに見事な30メートルのスルーパスが通ると、マルティネリがクロス。このボールをウーデゴールが右足でゴール左隅に対角線上に流し込み、2-2の同点とした。

 ところが最後にまたこの男。ロナウドが801ゴール目を奪って試合を決着させた。後半25分、アーセナルPA内に侵入したフレッジの足元に同点弾男のウーデゴールがスライディングしてフレッジが転倒。主審は当初、このプレーを反則と認めず、試合を継続したが、VARの要請が入り、ビデオ判定の結果マンチェスターUにPKを与えた。

 PKスポットに仁王立ちしたのはクリロナだ。左に飛んだアーセナルGKラムスデールを嘲笑うように、ゴールのど真ん中に豪快に蹴り込み、マンチェスターUの勝利を確定させる決勝弾を鮮やかに決めた。

 冨安はこの試合も右サイドで健闘。前半23分にはフェルナンデスの足元に滑り込み、クロスをブロック。同40分にはサンチョとのボールの競り合いに勝って、アウェー席のアーセナルファンから「スーパー・トミヤス」のチャントが巻き起こった。

しかし結果は無常にも、ロナウドの記念すべき2ゴールで逆転負け。8年前まではファーガソン監督とベンゲル監督の一騎打ちで一世を風靡したプレミアの伝統の一戦に初めて挑んだ冨安にとって、善戦しながらもスーパースターの底力に負けた苦い試合になった。

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