【明日の金ロー】シリーズで最も”特濃”の物語が楽しめる!? 「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

すっかり大人の顔つきとなった(左から)ロン、ハリー、ハーマイオニー TM&(C)2007 Warner Bros.Ent.,Harry Potter Publishing Rights(C)J.K.R
すっかり大人の顔つきとなった(左から)ロン、ハリー、ハーマイオニー TM&(C)2007 Warner Bros.Ent.,Harry Potter Publishing Rights(C)J.K.R

 3日の金曜ロードショー(後9時)は、先週の続編となる「ハリー・ポッター」シリーズの第5弾、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007年)。前作の終わりに復活した闇の帝王・ヴォルデモートを止めようと、「不死鳥の騎士団」が行動を始める。一方、ハリーらが通うホグワーツ魔法魔術学校は、新任教師により内部崩壊の危機に。状況を打開すべく、ハリーは仲間たちと秘密の軍団を結成する中、ヴォルデモートの部下との戦いに巻き込まれていく…というストーリーとなっている。

 今回も先週に続き30分の拡大版として放送されるように、「ハリポタシリーズ」はどの作品も上映時間が2時間を超える。その中で本作の劇場版は138分と、「-死の秘宝PART2」(130分)に次ぎ、短い方から数えて2番目(それでも十分長いと言えるが)。「-死の秘宝」が2部作であることを考えると、実質的には最短となる。

 その一方で、J・K・ローリングさんの原作小説のページ数は、シリーズ7作の中で本作が最多。ということは、映像化をする際にサイドストーリーをカットしている部分はあるとはいえ、原作のエッセンスがギュッと詰まった”特濃”の作品といっていいだろう。

 ハリー役のダニエル・ラドクリフをはじめ、学校の生徒たちは「子役」からすっかり「俳優」「女優」に。天真爛漫(らんまん)さは抜けたものの、そのぶん抑制の利いた演技ができるようになった。闇の力との戦いを意識し、作品全体を通じて暗い画面のシーンが多くなったことも相まって「シリーズからワクワク感が無くなった」と見る向きもあるかもしれないが、孤独との戦いや生と死など、人間の本質的な部分に迫る物語は、シリーズを重ねるごとに深みを増しているともいえる。

 本作の中で個人的に好きなのは、シリウス・ブラックの「誰もが心に光と闇を持っている。どの道を選ぶかだ。人はそれで決まる」というセリフ。自身が「闇落ち」することを恐れるハリーに掛けられる言葉だ。もっとも、ハリーとヴォルデモートの関係が、記者が愛してやまない「スター・ウォーズ」シリーズのルークとダース・ベイダーの関係に似ているからかもしれないが…。

 ちなみに、同シリーズは「-死の秘宝」でいったん終了していたが、16年に続編「―呪いの子」が映画ではなく舞台として”復活”。「-死の秘宝」から19年後の世界を、ハリーの次男・アルバスを主人公にして描かれている。ハリーはもちろん、映画でおなじみのキャラクターも成長した姿で登場する。

 英国で初上演後は、米国、ドイツなどでも既にファンの心を魅了しているが、日本でも東京・TBS赤坂ACTシアターを「ハリポタ専用劇場」として改修を行い、いよいよ来年7月8日から幕開けを予定。セリフ劇としては、日本初の無期限ロングランを予定しており、多くのファンが何度でも楽しむことができるようになりそうだ。(高柳 哲人)

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