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YOASOBIと直木賞作家4人のコラボ企画が来年2月スタート「小説に込めた思いをくみ取りたい」

スポーツ報知
直木賞作家4人とコラボレーション企画を行うYOASOBI

 YOASOBIが1日、来年2月から島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都の直木賞作家4人とコラボレーション企画を始動すると発表した。

 各作家が「はじめて〇〇したときに読む物語」をテーマに小説を書き下ろし、YOASOBIがこれらの作品を原作とした楽曲を順次発表していく。「はじめて人を好きになったとき」をテーマにした島本の「私だけの所有者」、「はじめて家出したとき」をテーマにした辻村の「ユーレイ」、「はじめて容疑者になったとき」をテーマにした宮部の「色違いのトランプ」、「はじめて告白したとき」をテーマにした森の「ヒカリノタネ」の4作品をまとめた書籍も同2月16日に出版される。

 「夜に駆ける」「怪物」などがヒットしたYOASOBIは、“小説を音楽にするユニット”として2019年11月に結成した。Ayaseは「こんなにも豪華な作家陣の皆さまに原作を書きおろしていただけたことが素直にうれしいです。皆さまがそれぞれ小説に込めてくださった想いを溢すことなく汲み取って、YOASOBIというフィルターを通し、自分たちが一番カッコいいと思える音楽という形で楽しんでアウトプットすることができたらと思っています」。ikuraも「私が小説を読むきっかけをくださった作家さんや、高校時代にたくさん親しんできた作家さん達とこうして一緒に作品を作ることができて嬉しい気持ちでいっぱいです。素敵な4つの物語と、それらを原作としてAyaseさんが紡いだ曲に一生懸命向き合って、私なりの歌を乗せていきたいと思います」とコメントを寄せた。

 作家4人もそれぞれコメントを寄せた。

 島本理生「初めての挑戦をたくさん詰め込んだら、むしろ自分の原点とも言うべき、好きな人との物語になりました。恋よりも強い絆で結ばれた『私だけの所有者』にこの短編で出会ってください」

 辻村深月「人は誰でも、その出会いの前と後で人生が変わってしまうような一生モノの出会いの経験があると思います。その一夜を通じて、前の自分にはもう戻れなくなるような、そんなはじめての家出を書きました。この小説もまた、読む前と読んだ後で誰かの何かが変わると信じて、送り出します」

 宮部みゆき「いつも物語をつくる時は、そのイメージに合った音楽を探すようにしています。ぴったりな音楽が見つかれば、その音楽が私を正しい方向に導いてくれるからです。今回はまず物語が先にあり、そこから音楽が誕生するという企画で、私にはまったく新しい経験に、胸が高鳴っています」

 森絵都「『はじめての』というお題をいただき、私もはじめての設定にトライしてみました。時空を超える片思い――この物語が、読者の皆さんの過去に灯る大事な瞬間とつながってくれますように」

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