「オミクロン株」スポーツ界直撃…村田VSゴロフキン、フィギュアGPファイナルにも影響か

スポーツ報知
村田諒太

 政府は30日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の急拡大を受けた水際対策の強化措置として、全世界を対象に外国人の入国を禁止した。これを受け、国内では各スポーツ団体が対応に追われた。

 プロボクシングは12月、日本で5つの世界戦を3つの興行で行う。29日に行われる最大のイベント、WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(35)=帝拳=とIBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=の統一戦(さいたま)をプロモートする帝拳ジムの本田明彦会長は、政府の外国人入国禁止措置について、「どんな状況でも覚悟はできている。覚悟がないとプロモートできない」と、冷静に受け止めた。

 31日のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32)=志成=とIBF王者ジェルウィン・アンカハス(29)=フィリピン=の統一戦(大田区総合体育館)の主催者は、「決定事項の内容が出ていないので何も申し上げられない」と話した。

 フィギュアスケートのGPファイナル(9~12日・大阪)は、北京五輪の前哨戦として今月27日のロシア杯で出場選手が決定。男子で世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(22)=米国=、女子で世界最高得点を記録したカミラ・ワリエワ(15)=ロシア=らも出場予定となっている。日本スケート連盟幹部は「まだ情報が何も入っていない」と、突然の決定に困惑の様子だった。

 現在、海外遠征中の日本選手にとっても今後の防疫措置強化次第で影響を免れない。バドミントンの日本代表は、男子の桃田賢斗(27)=NTT東日本=らが世界選手権(13~19日・スペイン)終了後に帰国し、直後に行われる全日本総合選手権(25~30日・東京)に参加予定。帰国後3日の完全隔離を経て、25日から会場と隔離先のホテルを往復するバブル方式を予定しているが、日本協会の銭谷欽治専務理事は「政府の方針に従うことになる」とし、代表選手不参加の可能性も明かした。

 プロスポーツなどでは外国人監督、選手の往来や新規獲得への影響が懸念される。今後の具体的な措置に関し、スポーツ庁は「調整中」とした。

 ◆各競技の新変異株への対応

 ▼サッカー・日本代表 日本協会は29日、来年1月21日に埼玉スタジアムでウズベキスタン代表と国際親善試合を行うと発表した。FIFAランク26位の日本に対し、ウズベキスタンは84位で過去の対戦成績は日本の7勝3分け1敗。W杯最終予選の中国戦(同27日)、サウジアラビア戦(2月1日・ともに埼玉)へ向けたテストになる。ただ、試合開催は感染状況次第。オンラインで取材に応じた田嶋幸三会長(64)は、「柔軟性を持って対応していきたい。感染者が増えることは人の命に関わる。全面的に協力していきたい」と語った。

 ▼サッカー・ポルトガルリーグ 保健当局は29日、リスボンを本拠地とする1部ベレネンセスの選手やスタッフ13人が新変異株に感染したことを明らかにした。ロイター通信が報じた。クラブ広報によるとチーム関係者44人が自宅に隔離されている。

 ▼プロボクシング 12月14日のWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28)=大橋=らの2大世界戦(両国)は外国人選手が既に今月28日に来日しており、開催可能となっている。

 ▼ユニバーシアード 国際大学スポーツ連盟(FISU)は29日、12月11日にスイスのルツェルンで開幕予定だったユニバーシアード冬季大会を中止すると発表した。オミクロン株の急拡大による大規模国際大会の中止決定は初。日本選手団は6競技の計76人が代表に選ばれ、団長には98年長野五輪スキー・ジャンプ男子団体金メダリストの原田雅彦氏が決まっていた。

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