唯一の芝→砂→芝G1を制したアグネスデジタル 元主戦・四位調教師も驚く希代のオールラウンダー

スポーツ報知
2002年のフェブラリーステークスを制したアグネスデジタル(右)

◆第22回チャンピオンズC・G1(12月5日・中京、ダート1800メートル)

 オールラウンダーの名を欲しいままにした。アグネスデジタルは32戦のキャリアで中央、地方、海外合わせて11の競馬場を渡り歩き、重賞10勝。G1・6勝を挙げ、史上5頭の「二刀流」成功馬で唯一、砂から再び芝に戻してG1を勝つという離れ業をやってのけた。01年京王杯スプリングCから引退レースとなった03年有馬記念まで、16戦で手綱を執った四位洋文調教師は「結局、デジタルにとってベストの条件は分からずじまいだった」と、万能ぶりに舌を巻く。

 2歳9月の阪神・ダート1400メートルでデビュー。全日本2歳優駿(当時は3歳優駿のレース名でG2)で初重賞Vを果たすと、3歳になってからも名古屋優駿、ユニコーンSと砂上で実績を積み上げた。転機となったのが11月に挑んだマイルCS。13番人気の低評価を覆し、4角15番手からの豪快な追い込みで最初のG1を芝で手にした。

 4歳シーズンは南部杯でグレード制導入後初となる「芝、ダートのG1勝利」(地方含む)を達成。続く天皇賞・秋では外国産馬45年ぶりの盾制覇を成し遂げた。香港Cも勝ってJRA賞最優秀4歳以上牡馬に選出され、5歳初戦のフェブラリーSでは史上初の「4戦連続G1勝利」を達成。4年連続G1勝利となった6歳の安田記念で再び芝タイトルをつかんだ。

 条件を選ばず活躍したかつての相棒。四位師は「レースまでに無駄なエネルギーを全く使わなかった。やる気を感じないからいつも心配したけど『終わったら勝っていた』ということばかりだった」と振り返る。環境の変化に動じない性格が二刀流成功の要因だったと分析した。(吉村 達)

 ◆アグネスデジタル 父クラフティプロスペクター、母チャンシースクウォー(父チーフズクラウン)。栗東・白井寿昭厩舎所属の牡馬。米国のC・W・クレイ氏&P・J・キャラハン氏の生産。通算32戦12勝。重賞10勝。通算獲得賞金は9億4889万2700円(地方、海外含む)。JRAG1・4勝のほか、01年には地方交流G1・南部杯と香港Cも制した。馬主は渡辺孝男氏。

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