清水エスパルスMF滝裕太と平岡宏章監督の「師弟愛あふれる」一枚の写真

スポーツ報知
札幌戦で今季1号を決め、平岡監督と抱き合う清水MF滝

 本来自分の仕事は、冷静にカメラのシャッターを切って、冷静に文章を書かなければいけないはずなのだが…。我を忘れてしまい、グッと涙をこらえながら「その瞬間」を撮ったシーンがある。清水エスパルスMF滝裕太(22)の「恩師に捧げる」一発からの“エスパルス愛”の抱擁だ。

 11月6日の第35節の札幌戦(2△2)の2日前。11月4日、今季から「守備再建」を託されタクトを振るっていたロティーナ前監督(64)が電撃解任。平岡宏章監督が2年連続で“途中登板”となった。就任会見で言葉に詰まりながら「エスパルスを愛しているから」。残り4試合、覚悟を決めて監督を引き受けた。

 そんなドタバタから中1日で迎えた同6日の札幌戦(2△2)。試合前まで17位以下の降格圏内との勝ち点差は「2」と、まさに崖っぷちで迎えた試合は「師弟愛」で勝ち点1をもぎ取った。1点ビハインドで迎えた後半38分、途中出場の滝が右サイドからのクロスをしっかり右足で収め振り抜いた同点弾に、アイスタが最高潮に沸いた。

 その直後、一目散に平岡監督目指して猛ダッシュ。15年から3年間、清水ユースでも監督と選手の間柄。まさに秘蔵っ子の一撃に、指揮官も両手で拳を握りしめガッツポーズ。そして2人は熱いハグ。その様子を必死でカメラに収めた。

 翌7日の「しずおか報知」(スポーツ報知静岡版)に写真と原稿が掲載された。紙面の都合上、写真のサイズはあまり大きくはなかったが、上司から「この写真は最高に良いよ」とお褒めの言葉ももらった。初めて外勤の記者として1年間エスパルスを取材した。その中でも、自分自身一番グッと来た“愛のある写真”となった。

 まだまだ戦いは続いている。引き分け以上でJ1残留が決まる4日の最終節C大阪戦へ、平岡監督率いるオレンジ軍団が大一番へと臨む。アイスタのピッチで指揮官とイレブンが一丸となり「エスパルス愛」でJ1残留を勝ち取ってくれるはずだ。その瞬間を逃さず、再び愛のある写真と原稿を読者の皆様に届けたい。(静岡支局・森智宏)

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