バスケ男子W杯1次予選、日本は中国に連敗…「気になったオフェンスの終わり方」佐々木クリス氏に聞く

スポーツ報知
中国との試合を終え、観客に手を振る日本の選手たち(代表撮影)

 バスケットボール男子のW杯アジア1次予選が28日、ゼビオアリーナ仙台で行われ、開催国としてW杯出場が決まっている世界ランク35位の日本は、73―106で同28位の中国に敗れ、2連敗となった。元プロバスケットボール選手でアナリストの佐々木クリス氏に、トム・ホーバス新監督の下、船出した日本代表について語ってもらった。

 ホーバス監督は、日本代表にスピード、技術、判断力に重きを置いてスタートした。その中で、平均身長で8センチ上回るアジアの王朝、中国の胸を借りて、日本の現在地を計れたのはすごく意味のあったことだと思う。この2試合で、日本の“現代化の遅れ”が浮き彫りになった。世界には、大きくて、速くて、うまいチームがごろごろいるということが改めて分かったはずだ。

 w杯出場が決まっている日本にとって、この予選に出場している意味は、チームの練度だけではなくて、今後の指針作りだと思う。それに、公開トライアウトの意味もある。どの選手がホーバス監督の考えるチームにはまっていくか。2日間を通して、斎藤拓実選手(名古屋D)、西田優大選手(三河)、寺嶋良選手(広島)の3人の可能性を見ることができたのは大きな収穫だった。

 その一方で、気になったのはオフェンスの終わり方だ。2試合で29のターンオーバーがあった。監督が理想とするのは、5人が3ポイントラインの外にポジショニングを取りながら、カメレオンのように役割を変えながらプレーする、いわば全員がオールラウンダーのバスケットだ。だが、ガードの選手に比べて、パワーフォワード、センターに役割を変えられる対応能力がある選手が少なかったのは、大きな誤算だったのではないだろうか。

 八村塁選手(ウィザーズ)を招集した時に、センターで起用できるのが良いのではないかと思うが、どうしても合宿に参加できる期間は短くなるだろう。八村選手とはいえ、その役割をすぐにこなせるかは未知数だ。センターでありながら、ポイントガードの資質を兼ねた選手、たとえば東京五輪の女子で日本を銀メダルに導いた高田真希のような選手を、いかに見つけていくかがパリ五輪に向けて急務となる。

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