小林陵侑、スキー日本男子初のW杯20勝 翌日コロナ陽性判明も「元気なので」

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小林陵侑

 ジャンプ男子は、フィンランドのルカで個人第3戦(ヒルサイズ=HS142メートル)が行われ、小林陵侑(25)=土屋ホーム=が138・5メートル、143メートルの合計324・5点で今季初優勝。スキーの日本男子で初めてW杯通算20勝に到達した。通算19勝で並んでいた複合の荻原健司、渡部暁斗(北野建設)を上回り、日本男子の単独最多勝となった。1998年長野五輪団体金メダルの岡部孝信氏(51)が、小林陵の技術面を分析。将来的な男子の世界歴代最多53勝到達にも期待を寄せた。

 小林陵が、度肝を抜く1本で通算20勝の節目に到達した。2回目、不利な追い風が強まる中で、大ジャンプの目安となるヒルサイズを1メートル上回った。「すごくいいジャンプだった。率直にうれしい」。日本男子のW杯歴代単独最多勝にも「全然気にしていなかった。あまり先のことを考えても楽しくない」と、さらりと言ってのけた。岡部氏は、小林陵の踏み切りに、際立つ強さを感じとっている。

 岡部氏「完璧な方向に立ち上がっていた。飛び出す時のスキー板の角度が良く、追い風の抵抗を受けずに真っすぐ進めた。飛び出し後の追い風の影響を最小限に抑えたことで、後半に風をつかんで飛距離を出せた」

 ジャンプ男子の歴代最多勝は、G・シュリーレンツァウアー氏の53勝。25歳にとって、20勝は道半ばだ。

 岡部氏「今後も勝利を積み重ねていく通過点であり、第一歩。これまでの記録(19勝)は超えて当然なのかなという感じがする。シュリーの記録を、将来的に目指していく選手だと思う」

 北京シーズン序盤で表彰台の中央に立ち、五輪本大会へも期待は高まる。

 岡部氏「シーズンの早い段階で勝てて、気持ちも余裕が生まれて乗っていけるはずだ。今回の2回目は、かなりレベルが高い。何か改善というより、これを続けることを考えればいい」

 感覚が試合を重ねるごとにかみ合い、小林陵も「いい感じ。この感触をキープしていけるようにしたい」。確かな技術と自信が、エースを高みへ押し上げる。(細野 友司)

 小林陵は通算20勝から一夜明けた28日、自身のツイッターで新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを明かした。同日にフィンランドのルカで行われる個人第4戦には出場できない。「僕は元気なので(12月11~12日にW杯がある)クリンゲンタールで」などとつづり、体調面に問題がない様子も見せた。最大5枠の北京五輪代表は、来年1月6日時点のW杯個人総合ランクで決定。小林陵は現在180点で2位につけて日本勢2番手以下を引き離しており、五輪切符には大きく影響しない見通しだ。

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