いわきFCがJFL初優勝 今季で勇退の田村雄三監督を感謝の胴上げ…来季はJ3

JFL優勝を決め、スタンドのサポーターへ手を挙げて喜ぶいわきFCの選手たち
JFL優勝を決め、スタンドのサポーターへ手を挙げて喜ぶいわきFCの選手たち
選手たちの手で胴上げされる田村監督(中央)
選手たちの手で胴上げされる田村監督(中央)

◆サッカーJFL ▽第33節 いわきFC4―1鈴鹿(27日・AGF鈴鹿陸上競技場)

 すでにJ3昇格を決めているいわきFCが鈴鹿に4―1で勝ち、1試合を残して初優勝を決めた。FW岩渕弘人(24)が先制&2点目、FW鈴木翔大(28)が3点目と前線の選手が躍動。今季限りでの勇退が決まっている田村雄三監督(38)を、“約束”の胴上げで祝った。

 遠く離れた鈴鹿の地まで応援に来たサポーターの目の前で、いわきFCの大倉智社長(52)が、続けて田村監督が、選手たちの手で宙に舞った。勝てば無条件で優勝が決まる一戦に4―1で快勝。「ホームのような雰囲気のなか戦えたことが大きな要因。サポーターに感謝したい」と指揮官。これが人生初の胴上げだったそうで「思ったより怖いな、と思った」とおどけたが、「大倉さんを胴上げしてほしかったので良かった」と振り返った。

 選手たちにとっても指揮官の胴上げは譲れない“約束”だった。キャプテンマークを巻いたMF山下優人(25)がこう明かした。「昇格を決めたときにしようとしたら、(監督が)優勝したときにしてくれ、と言っていたから。できて良かった」。今年で就任5年目、下部リーグからチームとともに歩んできた田村監督だが、ライセンスの関係でJ3に昇格する来季はチームを指揮することはできない。感謝の思いを伝えるための胴上げだったのだ。

 前線の選手が得点を重ねた。岩渕が前半21分、相手GKがPKをはじいたボールを押し込み先制点を挙げると、同40分には自身が得たPKを決めてこの日2得点。前半43分には敵陣で激しいプレスをかけてボールを奪い、最後は鈴木が左足で合わせて3点目を決めると、後半ロスタイムには途中出場のFW吉沢柊(23)がだめ押し点だ。

 岩渕は「昇格が決まった後すぐの練習で少し(気が)緩んでいるのを、監督が試合に出ている選手に厳しく怒って。昇格したけど、(目指すのは)優勝だよなと思った」。2014年にJ3ができて以降、JFLからの昇格は6チームあるが、優勝しての昇格は初。新たな歴史を作った。

 来年以降もチームには残る田村監督だが、12月5日にホームで戦うリーグ最終・大阪戦が指揮官として“ラストゲーム”となる。「(チームとして)JFL卒業なので、全員で喜んで終わりたい」と意気込んだ鈴木は、「監督を最後勝って送り出したい」と勝利を誓った。最後の試合を白星で締めくくり、JFLからJ3へ進む。

(有吉 広紀)

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