【ヤクルト】代打の神様 川端慎吾「こんなに涙が出るとは」12回日本一打

延長12回2死二塁、左前適時打を放つ代打・川端慎吾
延長12回2死二塁、左前適時打を放つ代打・川端慎吾

◆SMBC日本シリーズ2021 第6戦 オリックス1ー2ヤクルト=延長12回=(27日・ほっともっと神戸)

 「SMBC 日本シリーズ2021」第6戦で、ヤクルトが2001年以来20年ぶり6度目の日本一に輝いた。1―1の延長12回表、2死二塁から代打・川端慎吾が左前へ勝ち越し打。10回2死から救援したマクガフが続投し、最後を締めくくった。1960年の大洋以来61年ぶりとなる前年最下位からの日本一。セ・リーグは12年巨人以来、9年ぶりに日本シリーズを制した。試合中に気温5度まで下がったほっと神戸のマウンド付近で、高津監督が10度、宙を舞った。

 最後の好機に“神様”が降臨した。12回2死一塁。代打のコールに満を持して川端が登場した。フルカウントから130キロのスライダーを詰まりながら左前へ。捕逸で二進していた塩見が本塁へ頭から飛び込むのを見届けると、一塁ベースで何度もガッツポーズ。「いいところに落ちて最高の結果になりました。むちゃくちゃうれしかったし、こんなに涙が出るとは思わなかった」と人目もはばからずに泣いた。

 首位打者を獲得して挑んだ6年前は「ふわふわして地に足がつかなかった」。その後、腰痛などもあり代打で起用されることが多くなったが、準備は怠らなかった。「どうやったら代打で打てるようになるのかと考えたら、1打数しかないので打つには初球からタイミングをしっかり合わせないと」。体を動かしながらタイミングを取っていたが、動きを小さくして対応した。今季は代打で30安打を放ち、リーグ優勝に貢献。高津監督も「シーズンからずっと彼の一振りに頼りっぱなし」とベテランに感謝した。

 悲願の日本一を達成しても、すでに視線は来季へ向けられている。「この成績に満足することなく来季に向けてしっかり準備したい。前回は連覇できなかったので、みんなで頑張っていきたい」。“代打の神様”は来季も好機に降臨してチームを救ってくれる。(秋本 正己)

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