◆卓球 世界選手権個人戦第4日(26日・米ヒューストン)
男子ダブルス3回戦で宇田幸矢、戸上隼輔(ともに明大)組が準々決勝進出を決めた。森薗政崇(BOBSON)、張本智和(木下グループ)組との日本勢対決に3―2で競り勝った。
先にゲームポイントを奪った第1ゲームを11―13と引っ繰り返され、第2ゲームも立ち上がりから5連続失点。苦しい展開も9連続得点で逆転。森薗、張本ペアも粘って競り合いとなったが、13―12から張本のチキータに戸上がフォアでカウンターを決めて14―12と振り切った。
互いに武器とするチキータを繰り出す激しい試合となったが、後半になるにつれて10月のアジア選手権で優勝するなど、経験豊富な戸上、宇田ペアの連係が上回った。最終ゲームは10―4から戸上がクロスに強烈なフォアハンドで得点を奪って熱戦が決着。戸上は「非常に苦しい展開が多くて、1球も気が抜けない状態。終始苦しかった試合でした」とホッとした表情を浮かべ、宇田は「自分たちの卓球が途中できなくなったところで、2人で話し合って戦術転換を思いきってできた」とうなずいた。
初出場の20歳ペアは3位決定戦はないため、メダルに王手をかけた。準々決勝はイングランドのドリンクホール、ピッチフォード組と対戦する。男子の2種目で日本勢唯一の勝ち残りとなった戸上は「日本を背負って、明日頑張ります」と覚悟を示した。