ボクシング平仲ジュニア「燃え尽きるまで…」アマの頂点目指し現役続行

スポーツ報知
男子ウェルター級2回戦 平仲信裕は石灘隆哉(右)に右ストレートを放つ

◆ボクシング 全日本選手権 第3日(26日、東京・墨田区総合体育館)

 男子ウエルター級に出場した元WBA世界スーパーライト級王者で84年ロサンゼルス五輪代表の平仲明信氏の長男・信裕(沖縄県ボクシング連盟)は石灘隆哉(エイベックス)に1―4の判定で敗れ、初戦(2回戦)で姿を消した。

 武器である強烈な右も、劣勢を跳ね返せなかった。18年以来の全日本に臨んだ平仲は「久しぶりの全日本で、レベルの高さを知った」と、どこかすがすがしい顔で振り返った。

 親子二代の出場を目指した東京五輪には届かなかった。芦屋大を19年春に卒業後もボクシングは続けていたが、同年秋の全日本社会人選手権以来、コロナ禍もあって試合から遠ざかった。地元で建設業に従事しつつ、父のジムで体を動かす日々だった。「プロになろうかなあとも思ったが、アマに未練があった」と、どこか煮え切らない感情を抱えていた。沖縄県連からのオファーもあり、この秋の三重国体出場のために、6月から本格的に体を動かし始めた。国体は中止となったが、全日本を再起の舞台と定め、トレーニングしてきた。

 かつて沖縄を、日本を沸かせた父が「もったいねえなあ…」とつぶやくのが耳に残っている。「若いうちしかボクシングはできないって、父も分かっていると思うので」。思いは親子共通だった。

 リングに上がる前の感情は嫌いじゃない。「夜も眠れなくなるし、恐怖も感じる。それでも勝ちたいって思う。他では経験できないこと」。それがあるから、やめられない。「アマの試合、もうちょっと燃え尽きるまでやろうかな、と。物足りないスね」。すがすがしい顔は、進むべき道を見つけたからだった。

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