【巨人】収穫の秋から開花の春へ勝負の冬 二岡智宏2軍監督「練習しろとは言わない」担当キャップが「見た」

スポーツ報知
吉川尚輝内野手の音頭で秋季練習を打ち上げた読売巨人軍(カメラ・佐々木 清勝)

 巨人が25日、東京・よみうりランド内のジャイアンツ球場で行っていた秋季練習を打ち上げた。16日の新体制発足から1軍主力は自主調整とし、若手主体で行った秋の“収穫”を、巨人担当キャップ・西村茂展記者が「見た」。

 輪の中央で、次世代のリーダー・吉川尚輝が手締めの音頭を取った。首脳陣、スタッフ、裏方さんへの感謝を述べたあとに続けた言葉が、若手への指針となった。

 「12月、1月がすごく大事。2月1日にいいキャンプインを迎えられるよう、自覚を持っていい時間をすごせるようにしましょう。この中から1人でも多く1軍の戦力になって来季はリーグ優勝、日本一を目指して戦っていきましょう」

 新体制となって16日から始まった秋季練習は、期間こそ長くはなかったが濃密な時間だった。二岡智宏2軍監督の指揮の下、若手主体となったが、野手は時に室内を含めて10種類を超える打撃練習をローテ制で回してバットを振り込んだ。守備もミスをしたら3本追加の緊張感あるゴロ捕球やアメリカンノックなどハードなメニューをこなした。投手陣は傾斜を使った投球、桑田投手チーフコーチ監修の守備練習やバント練習を日々、こなした。連日、日が落ちるまで体をいじめ抜いた。

 選手も意欲的に取り組んだ。吉川、松原は“別格”としても、1軍経験も豊富な広岡、岸田の存在感は際立った。秋広、中山は将来有望と言われるだけの打撃センスを見せ、故障からの完全復活を期す山崎伊、堀田、さらには23日の紅白戦で視察した原監督をうならせた育成・木下ら若手投手も着実にステップアップしている。

 ただ、ここまでは球団の“管理下”での練習。ここから問われるのは、各自でどれだけ厳しく自分を律することができるか。二岡2軍監督は、この日の練習前ミーティングで、オフの自主トレ期の過ごし方について「みんなを信じているから、僕から『練習しろ』とは言いません。来年活躍できると思ったらやらなくていい。自己責任です」と声をかけたという。やるもやらないも自分次第。ここで差がつくからこそ、吉川も手締めのあいさつで冬の大切さを強調したのだろう。

 阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチは「ある投手に『キャンプで翌日起きるのが怖かったとか、くたくたになったことある?』って聞いたらないって言うの。だから覚悟しとけって」と春季キャンプでの地獄を予告した。充実の秋と評価するには、充実な冬を経て春につなげてこそ。スタートラインが目の前に引かれた。(西村 茂展)

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請