阿炎、自己新11勝目 94年ぶり千秋楽結びの一番で平幕VS横綱の可能性も

スポーツ報知
玉鷲(右)を突き出しで破り、勝ち名乗りを受ける阿炎(カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲九州場所12日目(25日、福岡国際センター)

 西前頭15枚目・阿炎が同6枚目・玉鷲を突き出しで破り、1敗を死守した。好調同士の対決を制して優勝戦線に踏みとどまった。13日目は割崩しで、同じく1敗をキープした大関・貴景勝との一番が組まれた。さらに星を伸ばせば、無傷12連勝で単独トップを堅持した横綱・照ノ富士戦が組まれる可能性も浮上。勢いを増す27歳が、史上3人目の再入幕場所での優勝へ向け、大物食いを狙う。

 阿炎が、初賜杯にまた一歩近づいた。優勝経験者の玉鷲に立ち合いから押し込まれる。だが右のど輪で逆襲すると、のど輪の連続で起こして一気に突き出した。「一番一番に集中しているのは変わらない。しっかり今日の一番を取り切った」。自己新の11勝目。1敗も守り、優勝争いに残った。

 前頭15枚目での快進撃。13日目は、上位の割が崩されて大関・貴景勝戦が組まれた。審判部の藤島副部長(元大関・武双山)は今後の取組編成について「貴景勝は、照ノ富士戦が確実にある。阿炎も、もしかしたら当たるかもしれない。明日の結果次第ですけど」と説明。今後、照ノ富士戦が組まれる可能性も浮上した。平幕が千秋楽結びの一番で横綱に挑戦すれば、昭和以降では1927年1月の若常陸―横綱・宮城山戦以来、94年ぶりとなる。

 再入幕Vなら史上3人目。八角理事長(元横綱・北勝海)も「精神的な強さがある。成長した。(貴景勝戦は)お互い離れて相撲を取るから何が起こるか分からない。期待できる」とうなずいた。優勝争いを問われても「全く気にしていない。また明日の相撲に集中したい」と冷静な阿炎。過去2勝2敗の大関に土を付け、一人横綱に食らいつく。(大谷 翔太)

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