【阪神】藤井康雄1、2軍巡回打撃コーチ「スーパースターになる」佐藤輝明の魅力とは…インタ後編

スポーツ報知
4スタンス理論を佐藤輝に指導する藤井康雄1、2軍巡回打撃コーチ(右、球団提供)

 阪神・藤井康雄1、2軍巡回打撃コーチが26日、スポーツ報知などの合同インタビューに応じた。

 オリックスでは吉田正尚、ソフトバンクでは柳田悠岐ら日本を代表する強打者を育成してきた名伯楽は今月20日から秋季練習に合流。4スタンス理論で佐藤輝らを指導した。

 インタビュー後編は虎の怪物・佐藤輝明の魅力などを明かした。かかと内側に重心があり、後ろ軸で回転する「B1型」と判明した佐藤輝は1年目の今季、球団新人最多記録を更新する24本塁打を放った一方で後半戦には59打席連続無安打を記録。打撃の崩れた原因も分析した。

 ―秋季練習で佐藤輝を指導したが、オフの期間で宿題を出した。

 「2、3日でやって、自分が手応えを感じているのであれば、それを続けること、基本的にこういう練習方法、ドリルがあるよ、これをやっておこうかという話をした。オフの間にそれを続けてやってくれたらいいかな」

 ―ドリルとは?

 「ティーを打つ時に自分の重心を入れ替える方法というか、こういう練習方法があるよと、それをしっかりやり込んでおけば、より動きが良くなると思うっていう話だね」

 ―これからの練習期間でマンツーマン指導していくことも。

 「来年のキャンプっていうこと? もちろんそういうふうに、ピックアップしていったり、もう一つできていない選手がいれば一緒にやっていこうかなと思っています。いい人はいいからね」

 ―佐藤輝は元々どういう状態だったものが、今はどう良くなってきた。

 「軸と呼ばれるところがあるけど、その軸っていうところがズレているってことかな。簡単に言えば」

 ―最初は軸がズレていたのが良くなってきた。

 「うん。その軸をちゃんと使える状態にできたか、できたかなっていうのもおかしいけど、ここにちゃんとないと軸ってできませんよっていうところの話かな。その軸を作るポジションが前なのか後ろなのかっていう重心の位置に関わってくるんだけど」

 ―佐藤本人もいい感覚があると。打撃を見ていても明らかに変わった。

 「もちろん違うとは思います。元々持っているポテンシャルというかね、それはあるわけで。春先にテレビでしか見ていないけど、『うわ、すんげえ飛ばすなあ』っていう映像を見ていたその状態と、この間(指導)初日に見た状態っていうのはやっぱり違った。その部分を思い出させてあげるっていう、こんな感じで打ってたんと違う? っていうところかな。本人が『あ、全部こんな感じで打っていました』っていうところだと思うので」

 ―軸を覚えることで疲労度が変わったり、修正方法につながる?

 「そうですね。自分のタイプが分かっていると、修正方法というのは悩まなくて済むかな」

 ―柳田は出だしのころは打率2割台だった。佐藤輝も4スタンスを取り入れれば、3割の可能性もある?

 「飛ばす能力とか、コンタクトする能力はシーズンを見ていたらあると思う。スーパースターになる選手。そういう星の下に生まれている選手ではないのかなと思います」

 ―佐藤輝がスーパースターになるためには。

 「クリーンアップを打てる、やっぱり日本人でクリーンアップを形成できれば、チームはずっと安定して強い時代というのは続くと思う。それをつくっていけたらいいかなと思います」

 ―迷いがメンタルにもつながってくる。

 「やっぱり自信がない状態で、相手投手と勝負するよりは、自信に満ちてバッターボックスに入っていく方が絶対結果的にはいいものが出ると思う」

 ―佐藤輝は今季24本塁打。来年はどれぐらいいけそうか。

 「やっぱり目標がホームランバッターであるのならば、最低30本からでしょうね。それでプラスアルファという選手になってほしい」

 ―30本塁打以上打つ素質は十分ある。

 「あれだけ飛ばせて、スイングの速さを見ていると、30、40本というのはみんなも期待するし、本人も期待するだろうし、そのあたりは数字を決めちゃうというよりも自分のスイングができればちゃんとボールは飛んでいくよと。答えは打球が知っているよというような感じで。今見ての通り、飛距離は分かっているわけだから。普通の彼のスイングができたらホームランというのは普通の話だから、それをいかに自分のスイングで400打席ぐらいの中でできるかどうか」

 ―今は豪快な空振りも多いが。

 「もちろん、経験を積んでいけば、減ってくると思いますよ」

 ―長打力と打率の両立というのことも可能?

 「反対方向にしっかりボールが飛んでいくので、そういう意味では打率も残せるのではないかなと。自分はプルヒッターで引っ張りしかできなかったので、打率は残らなかったですけど、それができると。反対方向にも本塁打が出る。要は普通に自分の形でスイングできれば、ポイントだけの違いでレフトに飛んでいったり、ライトに飛んでいったりというふうになる」

 ―柳田や吉田正とも共通するものもある。

 「そうですね。あと期待したいのは、クリーンアップを打つ人というのは変な話、10(打数)の2(安打)でもいい。だけど、ここぞという時に1本打ってほしい。そんなクリーンアップというかね。佐藤輝もそうだし、大山もそうだし、チャンスで1本打てる打者になってくれたら」

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