西島秀俊&内野聖陽のスケジューリングがすべて…映画も10億超えヒット「何食べ?」ドラマ待望の続編はいつ?

スポーツ報知
25日に行われた「劇場版 きのう何食べた?」の大ヒット御礼あいさつに登場した西島秀俊(右)と内野聖陽。絶妙のキャスティングが大ヒットを生んだ

 記者も時には熱くなって前のめりの質問をして、後でちょっと恥ずかしくなる―。そんな経験をしたのは、25日、東京・六本木のテレビ東京で行われた石川一郎社長の定例会見の席上だった。

 出席する前から聞きたいことが一つあった。今月3日に公開されるや見た人が口をそろえて「大事な人と見たい」と言う、その魅力的なストーリーで大ヒット中の西島秀俊(50)、内野聖陽(53)のW主演ドラマの映画化作品「劇場版 きのう何食べた?」。

 この日の会見でもさっそく同局が生んだ人気ドラマから発展した映画版のヒットについて聞かれた川崎由紀夫常務が「全国300館規模で上映していますが、おかげさまで大変、好評を得て、昨日(24日)時点での観客動員が76万4000人。興行収入が10億2765万円という数字を記録しています」と発表した上で「ストーリーはもちろん、大人気の主演お二人の演技が素晴らしいという声をいただいており、40~50代の女性中心に映画館に足を運んでいただいています」と、笑顔を見せた。

 19年4月期に放送された「何食べ」は「大奥」などで知られるよしながふみさんの人気コミックが原作。2LDKのマンションで月2万5000円の食費で暮らす弁護士のシロさんこと筧史朗(西島)と美容師のケンジこと矢吹賢二(内野)のアラフィフのゲイ・カップルの日常を淡々と描く作品は、私の心も一発で撃ち抜いた。

 07年11月のコミック第1巻の刊行時から一家そろって熟読。西島、内野という考え得る限り最高のキャストを得て制作されたドラマも全12話をリアルタイム視聴した。全国的な支持を受けたドラマは放送されるや全話平均の世帯視聴率で深夜0時12分から放送という枠としては異例の3%台を連発した。

 最終回では同作最高となる3・7%を記録した上、TVerやGYAO!などの広告付き動画配信の再生回数では同クールの民放全テレビ番組中トップ。同局史上初めて全12話の再生回数がすべて100万回超え。全再生回数も同局のドラマ史上最高の数字をたたき出し、20年の元日にもSPドラマが放送された。

 そして、「何食べフィーバー」と言っていい熱狂の日々から2年が経過した。

 新型コロナ禍による撮影の遅延もあり、公開まで足かけ2年かかった劇場版。西島は3日の初日舞台あいさつで満員の観客を前に「連続ドラマをやって、(正月の)スペシャルが決まって、シロさんとケンジには会えないと思って寂しかった。(そんな時に)映画の話がきて、台本を読んで、『2人が生きている』『変わらないんだ』というのがうれしかった。応援していただいて、シロウとケンジに会える喜びが大きくて、感動したことを覚えています」と、しみじみと振り返った。

 さらに「いろいろとあって大変だったけど、全然、そんなこと関係なくて、毎日が楽しくて、幸せに撮影していました。シロさんの料理のように愛情たっぷりの映画です。すごいフレンチじゃなくて、毎日の家庭料理のようなおいしい、温かい映画です。毎日のご飯のように、何度も観賞しに来てください。心からの応援をいつも感じています」と感謝した上で「僕はシーズン2、やりたいですよ。連続ドラマのシーズン2をやりたい!」と熱望した。

 私もさっそく地元の映画館で鑑賞。ドラマ版の延長と言える大切な人との平凡な日常が心から愛おしくなる物語に2時間、心が揺さぶられたし、スピッツの主題歌「大好物」が流れるエンドロールが終了した後も、さらにシロさんとケンジの日常の続きが見たくなった。

 よしながさんの原作コミックも既に19巻まで刊行されていることもあり、物語のストックは十分。西島同様、シロさんとケンジのその後を描くストーリーを見たくて、西島と内野のコンビで見たくてしようがなくなっていたから、目の前の石川社長に思わず前のめり気味に聞いていた。

 「2年前の『何食べフィーバー』は記憶に新しいところ。さらに主演の西島さんもドラマの続編を熱望しています。既に続編制作への動きはありますか?」―

 この問いかけに「(続編の制作は)聞いていませんけれども、今まで聞いた話だと、(主演の)お二人とも非常に売れている方で中々、スケジュール調整が大変だと聞いておりまして…」と正直に明かした同社長。

 その上で「スケジュールが合えば、やってみたいと思っているのは事実です」と明言。「まだ、具体的に何かと言う決まった話はないと思いますけれども…」と慎重に続けた。

 そう、西島と内野。さらにもう一組のゲイのカップルを存在感たっぷりに演じた小日向大策役の山本耕史、井上航(通称・ジルベール)役の磯村勇斗という人気俳優たちの撮影スケジュールが合うかどうかに続編の実現がなるか、どうかはかかっている。

 西島はテレ東系主演ドラマ「シェフは名探偵」の放送が8月に終わったと思ったら、現在は来年3月まで2期連続放送の日本テレビ系「真犯人フラグ」に主演中。さらに映画「仮面ライダーBLACK SUN」の主演も決定とスケジュールは数年先までビッシリ。

 紫綬褒章受章が決まったばかりの内野の人気ぶりも西島と変わらない。

 「史上最高のキャスティング」と称賛される顔合わせゆえに簡単には続編制作にGOサインが出せないジレンマ。それでも、石川社長の「何食べ」続編への言葉を伝えた私の速報記事にはドラマのファンたちからの熱い声が続々届いた。

 「続編、ぜひ見たいです。というか絶対あると信じています」

 「このご時世、これだけ映画館に観に行った人がいるのはすごいこと。続編、見たいです」

 「ぜひ、シリーズ化して欲しい」

 よしながさんの原作コミックの連載開始時、43歳だったシロさんは今、52歳になり、41歳だったケンジは50歳になった。物語の世界で年をとっていく主人公2人同様、私たちも続編制作決定のニュースをじっと待とう。それは、とても甘美な時間のような気もするから―。(記者コラム・中村 健吾)

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