【日本S】オリックス、全員で勝つ!総力戦で神戸に帰る!3連敗でがけっぷち…中嶋聡監督「全力でやるだけ」

スポーツ報知
6回2死一塁、宗佑磨の右前安打に右翼手・サンタナの失策が絡み、一塁走者・福田周平(4)が一気に生還。迎えるオリックスナイン(カメラ・相川 和寛)

◆SMBC 日本シリーズ2021 第4戦 ヤクルト2―1オリックス(24日・東京D)

 「SMBC 日本シリーズ2021」第4戦は東京Dで行われ、オリックスが第3戦に続いて1点差に泣き3連敗となり、崖っぷちに立たされた。先発・山崎颯が5回1失点と力投も報われず。後がない第5戦の先発は山崎福が予想されるが、中嶋聡監督(52)は「ヤマ」とだけ明かし、エース山本由伸(23)の中4日でのスクランブル登板にも含みをもたせた。指揮官が選手時代に臨んだ26年前、1995年のヤクルトとの日本シリーズ第4戦同様に総力戦で挑み、本拠・神戸に戻ってみせる。

 またもや、あと一押しが足りなかった。9回2死二塁、一打同点の好機でT―岡田が一ゴロに倒れると、中嶋監督は静かにグラウンドを見つめた。前日に続く1点差の惜敗。王手をかけられた。後がなくなったが、気力は萎えていない。「もう、そのまんまじゃないですか。あと一個、負けたら終わりなんで。全力でやるだけ」。言葉は力強かった。

 先発の山崎颯は気迫の投球を見せた。最速151キロの直球を軸に力で押した。2回先頭のサンタナに先制ソロを許したが、粘りの投球で5回4安打1失点。「何とか粘って、守備に助けてもらって、という感じ。流れをこっちに引き込む投球ができなかったのが、悔しい」。自己評価は厳しかったが、務めは遂行。中嶋監督は「本当によく投げた。いいピッチング」とたたえた。

 救援陣が踏ん張れなかった。6回に増井が2死から四球と安打で一、二塁として、代わった比嘉がオスナの適時打で勝ち越し点を献上。今シリーズは全4戦でリリーフが失点し、2点差、1点差、1点差の接戦を3連敗。指揮官は「難しい場面とは思うが、こういう試合になると四球はすごく気になる。それが大きくなってる」と指摘した。

 振り返っている時間はない。勝つしかない。中嶋監督自ら始めた単独の予告先発で、前日は「山崎」とだけ宣言し、山崎颯と山崎福の2択で報道陣を惑わせた。この日は「何で言わなあかんねん」と一度は突っ張ねた後、「ヤマ」とだけ発言。25日の先発は山崎福が濃厚だが、登録メンバーには中4日の山本、救援要員の山岡、山田、そしてこの日先発の山崎颯がいる。5択に広げて、含みをもたせた。

 その中嶋監督は現役時代、95年の日本シリーズ・ヤクルト戦で崖っぷちの戦いを経験。第4戦にスクランブル登板して勝利投手となった小林宏の球を受けている。あれから26年。負けたら終わりの第5戦で、第6戦の先発が想定されるエース山本のブルペン待機は十分あり得る。中4日の先発さえも、可能性で言えばゼロではない。総力戦で勝利を収め、是が非でも神戸に帰る。(宮崎 尚行)

 ◆95年日本S第4戦のスクランブル登板 ヤクルト3連勝で迎えた一戦は、9回を終えて1―1。延長10回からオリックス・仰木監督が5番手で投入したのは第5戦先発予定だった24歳の小林宏。捕手は現監督の中嶋聡だった。11回1死一、二塁で4番・オマリーに対し、ファウルで8球粘られてフルカウントに。7球目と12球目は右翼ポール際への大ファウルだったが、14球目に低め直球で空振り三振に仕留めた。12回表にD・Jが勝ち越しソロ。小林はその裏も無失点に抑えて勝利投手に。シリーズ敢闘選手賞を受賞した。

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