尾車親方が分析 盤石の照ノ富士、不気味な阿炎

スポーツ報知
逸ノ城(右)を寄り倒しで下した照ノ富士(カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲九州場所11日目(24日・福岡国際センター)

 西前頭15枚目・阿炎が、東同7枚目・宇良との好調同士の対決を突き倒しで制し、1敗をキープした。無傷の11連勝で単独トップを守った横綱・照ノ富士を1差でピタリ追走。昨年7月場所の照ノ富士以来、3人目となる再入幕場所での優勝へ向け、白星を重ねる。大関・貴景勝は連敗を免れ1敗を守った。それに続くのは2敗の関脇・御嶽海、平幕・玉鷲、北勝富士の3人。

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 照ノ富士は盤石だ。立ち合いは右肩から当たって右を差したが、左上手は取れなかった。逆に逸ノ城に左上手を取られてしまった。動きの中で左上手を握ると、頭をつけてからの出し投げで崩し、最後は逸ノ城を半身にさせて右足を取って、渡し込みのような形で寄り倒した。

 勝因は左上手を取ってからの攻めの素早さにある。腰も十分に落ちていた。負ける風景が全く浮かばない。最近の成績から勝ち癖もついているので、プレッシャーも感じさせない。横綱の責任がいい方向に出ているといえる。

 残り4日、恐らく明生、御嶽海、正代、貴景勝との対戦が予想されるが、照ノ富士の牙城を崩すのは難しいだろう。むしろ、好調・宇良を圧倒した阿炎が不気味な存在といえる。阿炎がもう一つか二つ、白星を積み上げたら割り崩しがあるかもしれない。もろ手突きの立ち合いで照ノ富士の上体が起きてしまった時、何かが起きるかもしれない。(尾車親方=元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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