【楽天】退団の藤田一也、トライアウトは受験せず 現役続行へ汗を流す毎日「オファーがあると信じて」

スポーツ報知
楽天を退団した藤田。来季に向けたトレーニングを続けている

 今季限りで楽天を退団した藤田一也内野手(39)が現役続行に向けて日々、トレーニングに励んでいる。

 最近まで地元・徳島に戻り、鳴門一高時代の同級生や後輩の手を借りて練習を行っていた。「この年になると、どうしても筋力が落ちやすくなるし、筋肉を呼び起こすのに時間がかかる。(筋力を)落とさないようにする練習を続けています」。現在は仙台市泉区にある楽天の2軍施設を借りて汗を流す。「いつオファーがあってもいいように、オファーがあった際には、すぐさま来季に向けた自主トレに入れるように」と、体をいじめている。

 17年目の今季はプロ入り後初の1軍出場なしに終わった。シーズン中盤、1軍首脳から状態を確認する電話を受けたが、タイミングが悪かった。コンディションが整っておらず、昇格のチャンスを逃した。若手の成長と同時に、ベテランの出場機会が減っていくのがこの世界の常。藤田も例外ではなく、小深田、山崎剛、黒川ら若手内野陣が台頭し、最後まで1軍でプレーすることはできなかった。

 ただ、ひたむきに練習し、野球と真摯(しんし)に向き合い続けていた姿勢を後輩は確かに見ていた。23日の契約更改後の会見で出た島内の本音の言葉が、その象徴だった。

 島内「今シーズン思ったことがあって・・・。今年久しぶりに2軍で試合に出させていただいて、藤田さんがそこにいて、すごく腐らず声を出して2軍でやっている姿を見て、『この人本当にすごいな』と感じた。人として自分も(藤田さんみたいに)成長したいなと思いましたね」

 調整のため2軍戦に出場していた際に見たベテランの姿が島内の目にしっかりと焼き付いていた。

 この言葉を藤田本人に伝えると、「うれしいこと言ってくれるやん」と、喜んでいた。長いファーム暮らしのなかで、「正直、気持ちが切れそうな時は何回もあったけど、その度に来年もやりたいという気持ちが出てきた。1軍の舞台で、大勢のファンの前で緊張感を持ってプレーするのが忘れられない」と心を奮い立たせてきた。熱い情熱は今も失ってはいない。

 今後はトライアウトは受験しない意向で、他球団の関係者から電話が鳴るのを待つ。「まだまだ現役にこだわりたい。オファーがあると信じて練習していきます」。後輩に慕われ、ファンからも愛される“いぶし銀”。18年目のシーズンを迎えられることを切に願う。(東北支局楽天担当・長井 毅)

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