【神宮大会】花巻東センバツへ底上げ急務! 4投手15安打10失点…準決勝・広陵戦

スポーツ報知
10-9の熱戦に、敗れた花巻東ナインにも大観衆から惜しみない拍手が送られた

◆第52回明治神宮野球大会第4日 ▽高校の部準決勝 花巻東9―10広陵(23日・神宮)

 高校の部準決勝で花巻東(岩手)が広陵(広島)に9―10で惜敗した。4投手が計15安打と打ち込まれ、最速129キロ左腕のエース万谷大輝投手(2年)は今冬の球速アップを決意。佐々木麟太郎一塁手(1年)の高校通算49号を含む計13安打で最大7点差を追いつく強打をみせたが、来春センバツに向けて投手力の底上げが急務となった。

 守り切れず敗れ、花巻東ナインはがっくりと肩を落とした。4回2/3で5失点(自責3)の万谷は呆然と立ち尽くし、4投手をリードした田代旭捕手(2年)は座り込んで涙した。先制した2回表以降は相手強打の前に追いかける展開。佐々木洋監督(46)は「失点が多く、試合の流れを手繰り寄せられなかった」と言葉を絞り出した。

 今大会2戦で210球を投じ、なるべく温存したかった万谷が、1―1の2回1死満塁でマウンドに上がった。だが2死一、二塁から3ランを浴び、5回まで9被安打で連続失点。6回こそ3者凡退でしのいだが、国学院久我山(東京)戦の2失点完投、高知戦の5回無失点の出来には遠く、指揮官は「疲れがあったと思う」と思いやった。

 先発の北條慎治投手(1年)、続く菊池興洋投手(2年)が、打者11人に3安打4四球で2回持たず降板。7回から4番手の工藤翔大投手(2年)は、同点に追いついた8回裏につかまり、決勝点を許した。初出場で4強まで進むもはね返された現実に指揮官は「万谷を含めた投手の育成が鍵」と課題を挙げた。

 今秋は県大会8点台の防御率からスタート。投手陣は目標の「1試合3失点以内」を、東北大会初戦から明治神宮大会準々決勝まで6試合で成し遂げてきた。最後に力尽きた万谷は「球速がやはり足りなかった。もう一度全国の舞台に立てるように頑張りたい」と決意。出場が当確の来春センバツで、全国の強豪に成長を見せる。(小山内 彩希)

 ◆「個」と「打線」かみ合う

 「個」と「打線」がかみ合い、最大7点差を追い上げた。6回に2安打で1点、7回も2安打で2点を返し5―9で迎えた8回。1死一塁で9番・熊谷陸二塁手(1年)が左前打で好機を広げ、2番・渡辺陸中堅手(2年)の右犠飛で1点。なおも2死一、二塁で3番・佐々木麟が高校通算49号の3ランを放つと、下位打順からの反撃で同点に追いついてみせた。

 佐々木監督が「全体で流れをつかみかけていた」と準決勝をふり返ったように、今大会3試合で切れ目の無い打線を発揮。初戦では佐々木が右越えソロ、準々決勝では田代が右越えソロを放ち、準決勝も合わせて3戦連発。主軸が持ち前のパワーで仕事を果たす一方、準々決勝で渡辺が決勝打、準決勝は熊谷がチーム最多4安打など、前後が線をつなぎ、流れを引き寄せた。初戦が7安打6得点、準々決勝は10安打6得点、決勝は13安打9得点。試合を経るごとに力を発揮したチーム打撃を「自信にしていい」と指揮官も胸を張った。

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