【ジャパンC】松島オーナー「ジャパンでジャパンCって面白いでしょう(笑)」大物外国馬2頭でV狙う

スポーツ報知
共同所有するアイルランドの2頭をジャパンCに送り込む松島オーナー

◆ジャパンC・G1(11月28日、東京・芝2400メートル)

 国内外のG1馬9頭が集結したジャパンC・G1(28日、東京)は、世界各国で数々の栄冠を手にしたAオブライエン調教師(52)=愛国=が管理するブルームとジャパンの5歳牡馬2頭が参戦する。2頭をクールモアと共同所有する松島正昭オーナー(63)にジャパンC参戦の経緯や意気込みなどを聞いた。

 ―今年のBCターフではクールモアと共同所有するブルームが2着、ジャパンが4着でした。

 「ブルームはやったと思いました。エイダン(オブライエン調教師)から勝つならばジャパンと聞いていたんですけどね。朝から(日本で)見てましたけど、びっくりしました」

 ―その2頭をジャパンCに送り出します。

 「本当はジャパンだけが来るはずでした。しかし、エイダンが松島は日本人オーナーだから、ブルームも行かせると言ってくれたんですよ。それならば、来て来てという感じですよね(笑い)」

 ―武豊騎手はジャパンとコンビを組みます。

 「エイダンは『どちらか好きな方を選んでくれ』とずっと(返答を)待っていたんです。武豊さんも1週間ぐらいずっと考えていました。それで『ジャパンでいいですか』と。自分で選んだんですよ。ジャパンは乗ったことないし、過去にクリスタルオーシャンに勝って、エネイブルにも僅差【注1】の馬。どんな馬か乗ってみたいとずっと言っていましたから。エイダンはそれでブルームにはライアン(ムーア)が乗りに行こうかと。格好いいですよね」

 ―子供の頃から競馬を見続けるなかで、武豊騎手と出会うことになります。

 「20年近く前に知人を通じて食事をさせてもらって、そこからずっと仲良くさせてもらっています。そのなかで『馬券で負けるなら、馬を買った方が安いですよ』と言われたことで、そうかなと思って、馬主を始めることにしました」

 ―馬主として、武豊騎手と凱旋門賞を勝つことが夢だと公言されている。

 「初めて参加したセレクトセール(13年)で落札したミコラソン【注2】を一緒に北海道へ見に行った帰りの飛行機で『凱旋門賞を勝ちたい。あの時は悔しかった。今でも夢に出てます』みたいなことを聞いたんです。それで、一緒に頑張ろうか、という気持ちになりましたね。15年から(セリで)大きな買い物を始めました。夢に向かっていこうと決めたんです」

 ―今年はブルームで初めて、自身の勝負服に袖を通した武豊騎手が凱旋門賞の舞台に立ちました。

 「感動しました。向こうの競馬場は馬主ごとに部屋があったり、日本の競馬場とは格が違います。パドックではデットーリやライアンがいて、そのなかに武豊さんも同じような雰囲気で立っている。改めてすごさが分かりましたね。武豊さんが勝たなきゃダメなんですよ、現役の間に。その思いはますます強くなりました」

 ―そのなかで外国馬も積極的に買われている。

 「向こうの馬でも武豊さんが勝ってくれればいいわけで、それがうちの勝負服ならと考えるようになりました。19年凱旋門賞のパドックでエイダンとクールモアのスタッフにパドックで『凱旋門賞を勝ちたいから、その馬を売ってくれ』と直談判したのが、実はジャパンなんです。実績はすごいし、何せジャパンという名前がよかった」

 ―久々にジャパンCに大物外国馬が出走します。

 「今回は特別じゃないですか。顔を立ててくれたというのもあるし、エイダンとクールモアに感謝ですよ。本来は日程が厳しい。いいパフォーマンスができるかは分かりません。ただ、盛り上がってくれれば(日本の競馬界に)貢献したかなと思えるし、してやったりですよ、ある意味。馬主はかかるお金が大きいから、しんどい道楽ですが、いつか一発当たらないかなと思っているんです」

 ―本当に楽しみなジャパンCになります。

 「ジャパンでジャパンCって面白いでしょう(笑い)。しかも、武豊さんで。だけど、彼は“持っている”から、何かしますよ」(取材・構成=山本 武志)

 【注1】ジャパンは19年英インターナショナルSで、同年のプリンスオブウェールズS勝ち馬クリスタルオーシャンに先着して、G1・2勝目を挙げた。また、翌年のエクリプスSでは凱旋門賞連覇などG1・11勝の女傑エネイブルと頭差の接戦(3着)など欧州の強豪馬と互角の勝負を繰り広げている。

 【注2】ミコラソンは伯父にビワハヤヒデ、ナリタブライアンがいるダイワメジャー産駒。13年セレクト1歳セールでの落札額は4100万円。デビュー5戦目となる15年1月4日の京都2Rで、「興奮しましたね」と振り返る松島オーナーの目の前で馬主初勝利をプレゼントした。JRA通算成績は18戦1勝。

 ◆松島 正昭(まつしま・まさあき)京都府生まれ。63歳。同志社大学から一般企業を経て、85年に現在のマツシマホールディングスに入社。98年に代表取締役社長に就任した。2015年1月に初めて所有したミコラソンで馬主初勝利。ジェニアルが18年の仏メシドール賞・G3で重賞初V。21年にブルームがサンクルー大賞でG1初勝利を挙げた。国内は(株)キーファーズの代表。

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