大谷翔平、国民栄誉賞辞退「まだ早いので」と尊敬するイチローと同様の理由…球界3人目

スポーツ報知
大谷翔平

 米大リーグのア・リーグMVPに選出されたエンゼルスの大谷翔平投手(27)が政府から国民栄誉賞を打診され、辞退していたことが22日、分かった。松野博一官房長官(59)が会見で明かした。野球界では1983年に当時世界新記録の通算939盗塁を達成した福本豊氏(74)=スポーツ報知評論家=、元マリナーズのイチロー氏(48)に続く3人目の同賞辞退となった。

 猛者がそろうメジャーで投手として9勝、打者として46本塁打でア・リーグMVP獲得と歴史的なシーズンを送った大谷だが、政府による国民栄誉賞の打診は丁重に断った。

 この日、会見した松野官房長官は打診理由を「国民栄誉賞に値する大変な活躍だった。祝意を表したかった」と説明。大谷側からは「まだ早いので今回は辞退させていただきたい」と回答があったことを明かした。同長官は「さらなる高みに向けて、精進に集中するという強い気持ちと受け止めている。国民とともに来シーズン以降のいっそうの活躍をお祈りしたい」と期待した。

 メジャーの日本勢としては、日米通算4367安打をマークして19年3月に現役を引退したイチロー氏に続く辞退となった。同氏はシーズン242安打をマークしMVPや首位打者などを獲得した01年、262安打でシーズン最多安打のメジャー記録を樹立した04年、現役引退時の19年と3度辞退。28歳だった01年には「まだ若いので、できれば辞退したい」と断った。

 イチロー氏を尊敬する大谷の今回の辞退理由も同様で、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(47)が13年に、恩師の巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(85)とともに受賞したのは現役引退後の38歳の時だった。

 大谷はMVP選出を受けて、自身のインスタグラムに英語で「祝福してくれた皆さん、ありがとう。温かい言葉やメッセージに感謝します」とつづり、登板時の写真を掲載したが、国民栄誉賞辞退に関するコメントはなし。MVPは満票で、日本選手では01年のイチロー氏以来20年ぶりの受賞となったが、27歳で「まだ早い」という大谷の二刀流が、道半ばであることを印象づけた。

◆国民栄誉賞

 広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった人物、団体の栄誉をたたえることを目的とする賞。1977年、当時の福田赳夫首相時代に創設された。内閣総理大臣による表彰のひとつで、民間有識者の意見を聞いた上で決定する。同年9月に巨人・王貞治さんが初めて受賞。過去に辞退した人は福本氏、イチロー氏と作曲家の古関裕而氏(故人)。これまでにスポーツ、文化、芸能関係者26人と1団体が受賞している。

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