11月20日の阪神11R・アンドロメダS(芝2000メートル=16頭立て、3歳以上オープン、リステッド)は、4番人気のラーゴム(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父オルフェーヴル)が中団から差し切り、きさらぎ賞以来となる白星を挙げた。勝ち時計は1分59秒8(良)。
ゲートをそろっと出したが、1角手前から頭を上げたり若さを見せていた。1000メートル61秒1のスローでも鞍上が何とか中団で我慢させ、3角から外を回って進出。直線に向いて前に襲いかかる姿は、父オルフェーヴルをほうふつさせた。内から抜け出したボッケリーニ(2着、浜中俊騎手)を鼻差とらえたところがゴールだった。
夏の新潟記念から今回が3走連続の手綱となった池添謙一騎手は「ようやく教えてきたことが実になりました。きょうは位置を取りに行って、(ハミを)かんではいましたが、我慢して長くいい脚を使ってくれました。3歳でまだこれから良くなります。折り合いが課題ですね」と満足げな表情。
管理する斉藤崇調教師は「良かったです。かかったりする競馬が続いていましたが、ジョッキーが教えたことが生きましたね。前2走で折り合いを教えてきたので、ジッとしていたら下がりそうでした。今回の競馬を覚えてくれると思うので、次は上手に走れるでしょう。今後のことは様子を見てから」と気を引き締めていた。