【ヒルマニア】大谷翔平ならベースボールを変えた「偉大な5人」に入る

スポーツ報知
大谷翔平(ロイター)

 大谷の大活躍は球史にどう位置づけられるのだろうか。米大リーグの歴史に詳しいヒルマニアは、5本の指に入る偉大さであり、ベースボールを変える出来事だと指摘した。

 米国民はいつの時代もランキングを作るのが大好きな人種である。2004年に発刊された2674ページにもわたる大著「トータルベースボール」には、米大リーグの重要な100人を独自に選出している。それによると

〈1〉ベーブ・ルース(通算714本塁打を放ち、球界に本塁打ブームを巻き起こした)

〈2〉ジャッキー・ロビンソン(黒人など人種の壁を破った選手)

〈3〉アレキサンダー・カートライト(野球の規則を作った人物)

〈4〉マービン・ミラー(選手会理事長として労使交渉のリーダーシップをとって地位向上に貢献)

〈5〉ブランチ・リッキー(ファームシステム確立&前記ロビンソンの登用)となっていた。

 当時メジャー4年目のイチローは56位、野茂英雄は入っておらず、逆に日本球界で通算868本塁打を放った王貞治が71位に入っていた。

 その後の球界で彼ら上位5人に食い込むような人物は現れなかったが、今年の大谷翔平は旧来の先発投手の概念を変えた。過去、6例しかなかった先発登板時にDHを解除して打席に入ったのが19試合(他に交流戦でナ・リーグ本拠地で1試合)。それに加え登板翌日にもDHとしてフル出場。9勝を挙げた一方で合計46本塁打に26盗塁をマーク。リーグ最多の8三塁打だけでなく、アグレッシブなランニングでユニホームを汚しながらの数々のプレーは、野球少年がそのまま成人したような、ベースボール本来の“打って投げて走って”を実践した。

 ただ、投打二刀流で比較されるルースは登板中を含め1918年に計781イニング、翌19年には計1100イニングもグラウンドにいたが、大谷はわずか138回2/3だけ。この点だけマイナスポイントだが、実は投打で対戦した人数をカウントすると計1172打席となる。この数字はルースの1042打席(18年)、1113打席(19年)を上回っており、いかに多く投打で対決したかがうかがえる。

 投手だけで考えると300回を超える投手はこの数字を超えるものの、1999年に271回1/3を投げたランディ・ジョンソン(Dバックス)の1183打席以来の数字になるのだ。

 米球界にとどまらず、大谷は米プロスポーツ界からも注目を浴びて、AP通信選定の最優秀運動選手賞の候補にもなろうとしている。今後、大谷を抜けるのは大谷しかいない。この活躍を何年も続けていけるようなら、前記ランキングの5番目に入ることも夢ではないだろう。(ベースボールアナリスト・蛭間豊章)

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請