受験生応援キャンペーンガール・寺本莉緒が教えてくれた前向き人生「オンラインだって大学生活を楽しめる」

スポーツ報知
文化放送「受験生応援キャンペーン」キャンペーンガールを務める寺本莉緒

 あなたも感じたことはないだろうか。

 時折、自らの人生に対して感じてしまう「自分だけが損をしている」というネガティブな思いや周りの人に対しての「楽しい思いができなくてかわいそう」というどこか“上から目線”な気持ち―。

 そうした考え方、物の見方がいかに自身を偏狭にし、楽しい時間を過ごしていくことへの障害になるか。そんなことを考えさせられた20歳の輝くばかりの笑顔だった。

 16日、東京・浜松町の文化放送で行われた斉藤清人社長の定例会見。ゲストとして登場したのが、同局恒例の「~キミはひとりじゃない~文化放送 受験生応援キャンペーン」(12月6日~来年2月18日)のキャンペーンガールに決まったばかりの女優、グラビアアイドルの寺本莉緒(20)だった。

 5年目を迎えた同キャンペーン。過去、久間田琳加、大原優乃、今泉佑唯、生見愛瑠という人気者たちが務めてきた大役に抜てきされた寺本は、まず「初めて(人を)応援をするという体験でびっくりはしたんですけど、私自身が小、中、高、大学と受験を経験してきたので、寄り添いながら応援できる経験ができるのではないかと思います」と気合のコメント。

 「この時期が一番、不安定になる時期。私も本当に寒さに弱くて…。女子高生はミニスカートじゃないですか。でも、プライドを捨てて、ストッキングを履いて、寒さをしのいだりしました。モチベーション的には自分の中で抱え込んじゃう時期だと思うので、改めて自分のやりたいこととか目標を考え直して、モチベーションにつなげていました」と2年前の自身の受験時を振り返ると、「受験勉強をしている深夜のカップラーメンが活力になりました。深夜のラーメンはご褒美だと思って、頑張っていました」と続けた。

 現在、大学2年生。中学生での芸能界デビュー以来、続けてきた学業と仕事の両立について「一番、大変だったのは大学受験。小、中、高の時は芸能活動をそれほど強くやっていたわけではなかったので両立という面では(問題が)なかったんです。まず、大学に行くか悩んだんですが、学業も好きな方だったので、両方頑張りたいという一心で勉強したという形でした。めりはりをつけて、自分の中で時間を決めて勉強してました」と話した。

 しっかりした子だなあというのが、こちらの第一印象だったが、新型コロナ禍のため、対面授業がほとんど経験できていない大学生活について話した時、印象は確信に変わった。

 「今、大学2年生なんですけど、実は1回しか通ったことがなくて、ずっとオンライン授業でやっているんです」と明かした上で「でも、オンライン授業なりに友だちはできないわけではなくて。オンラインで先生がライングループを作って、みんなで話し合って下さいっていう時間も設けられたりする。コロナでオンラインになったからと言って、大学生活が楽しくないと言われると、決してそうではないので。今、コロナが収束してきている中でいろいろな自分なりの楽しみ方をつかめば、大学生活を楽しめると思うので、頑張っていただきたいなと思います」と続けた。

 私にも大学3年生の子どもがいる。9月いっぱいでの緊急事態宣言解除でやっと対面授業が復活したが、大学2年からの2年間は寺本と同様、ほぼオンラインでの授業とリポート提出のみだった。日々、自室で、リビングでパソコンに向かう姿をかいま見てきた。そんな横顔を見る度に私は単純に「キャンパスでの友だちとの楽しい時間を奪われて、かわいそう」「青春という時間は短いのになあ…」―。そう思ってしまってきた。

 学業ももちろん大事だが、部活動、サークル活動などでの仲間たちとの交流こそ、大学生活の醍醐味―。私自身がそう思い込んでいたし、この2年間、紙面に、ネット上に躍った「コロナで奪われたキャンパス生活」という見出しの記事も数多く記憶している。大学生活に絶望しての退学者数が増加しているのも事実だ。

 それでも、いや、だからこそ自身の置かれた状況を受け入れ、できる範囲の「青春」を楽しんでいる若者たちも数多くいる。「自分だけが損をしている」なんてことをつゆほども思わずに―。

 「初めて登校した時に今まではオンライン上でしか見たことがなかった人と会えるという喜びは普通の入学式と違って、いつもとは違うドキドキ感がありました」―。

 大きな目を輝かせて、そう話した寺本の笑顔を見た時、私は自分の勝手な思い込みに気づかされ、少し恥ずかしくなった。それは記者として以上に人として―。

 会見の最後を今後、自身の番組のリスナーとなる受験生たちに向けた「今、すごく大変な時期だと思います。それを乗り越えた時の未来を考えながら、絶対にうまく行くと思うので、自分を信じて頑張っていただければ嬉しいです。頑張って下さい」というエールでしめくくった寺本。

 受験に加え、長引くコロナ禍―。今、大きな試練に立ち向かっている若者たちの目の前には、確かな「未来」が広がっている。それは決してウイルスなんかに邪魔できない尊いものだと心の底から思う。(記者コラム・中村 健吾)

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