前作よりも”ミュージカル色”を濃く感じる!? 「アナと雪の女王2」

スポーツ報知
人間と自然との共存もテーマの一つとして描かれている「アナと雪の女王2」(C)Disney

 19日の金曜ロードショー(後9時)は、先週の続編「アナと雪の女王2」(2019年)が放送される。14年公開の1作目がロングラン上映され、興収200億円を超える大ヒットだったことから、本作のインパクトはやや薄かったようにも思えるが、最終的な興収は133・7億円。これは、同年の海外映画1位、邦画を含めても「天気の子」(141・9億円)に次ぐ第2位の好成績だった。

 舞台は前作から3年後。アレンデール王国の女王となったエルサが、自身だけが聞くことのできる不思議な歌声に導かれ、未知なる世界へと向かう物語。アナとエルサの両親の過去、そしてエルサが不思議な力を手にした謎が明らかにされる。

 本作が1作目よりも”地味”なのは、楽曲やストーリーの影響が大きいだろう。確かに、小さな子供たちまで街中で口ずさんでいた「レット・イット・ゴー~ありのままで~」と比較すると、本作の主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」の世間的な知名度は低い。また、単純明快、勧善懲悪だった前作の内容からは一転して、人間の環境破壊に対する警鐘を感じさせるストーリーも、やや「説教臭い」と敬遠する人も多かったのではないだろうか。

 記者も「続編」という意味で総合的に評価すると、前作よりはパワーダウンをしている面は否めないと思う。ただ、「ミュージカル映画」として見ると、むしろ前作よりも優れた面が多いのではないかと考えている。その理由として挙げたいのが、物語の序盤の楽曲「ずっとかわらないもの」の存在だ。

 同曲はアナとエルサ、さらにオラフとクリストフの4人(厳密にはオラフは雪だるまだが…)が歌い継ぐ形で登場する。前作でもアナとハンス王子がデュエットする「とびら開けて」など、複数のキャラクターによる歌唱は存在したが、”オールスター”で歌う曲は今回が初めてとなる。

 しかも、同曲は「姉妹愛」や「友情」など、物語の本質的なテーマを歌ったもの。このような重要な曲を主要なキャラクターで歌い分けるという点は、ミュージカルの金字塔として知られ、ヒュー・ジャックマン主演で映画化もされた「レ・ミゼラブル」(2012年)内の代表的な楽曲の一つ「ワン・デイ・モア」に通じるところがないだろうか。

 また、他の楽曲、特にアナに強く感じたのが、セリフから歌に入る場面が、前作よりもより自然であるということだ。インド映画のように唐突に歌い出すのも面白いが、ミュージカルの真骨頂は「歌うようにセリフを話す」ところ。そんな点にも注目しながら、本作を楽しんでもらいたい。(高柳 哲人)

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