川添野愛、身近にあった芸能の世界…挫折も「やっぱり女優に帰ってきてしまう」ミュジコフィリア19日公開

スポーツ報知
海外進出への野望も明かした川添野愛(カメラ・森田 俊弥)

 女優の川添野愛(のあ、26)が、映画「ミュジコフィリア」(19日公開・谷口正晃監督)でバイオリニストの谷崎小夜役を好演している。幼少期から女優の叔母の影響で演劇や映画に触れ、小学校入学後に合唱団に所属。進学した多摩美大では映像や演劇を専攻するなど、人生の脇にはずっと芸能の世界があった。やめたいと思うなど挫折も味わったが、「やっぱり女優に帰ってきてしまう」。女優への向き合い方を聞いた。(増田 寛)

 美大出身とあってか、どこか芸術家のような独特な雰囲気が漂う。今作は京都の芸術大学が舞台で、「方言は練習しました」と言うが、持ち前のセンスで違和感を抱かせない。自身の経歴にもシンクロするだけに「(演じる際も)役や登場人物には動揺しなかった」と胸を張った。

 音楽を専攻する学生たちの青春を描いた同作では、主人公が恋心を抱くバイオリニストを演じた。両親がバイオリンを弾いており、今回の作品では母親のおさがりを直して練習した。

 「未経験だったので、さすがに最終的に音は付けて(吹き替えをして)もらいましたが、3か月間、毎日練習しました。先生に週2回ほどレッスンをしてもらって。楽器を置く肩が内出血して大変でした」

 幼少期から叔母の女優・中澤聖子(44)の影響で演劇や映画に触れ、女優への憧れを抱いた。

 「具体的にこの作品というのはなかったのですが、叔母に連れられて見に行った舞台の数々が忘れられなかった。舞台が輝き、キラキラしていた。舞台に上がる役者の全てがかっこよくて。私もやりたいという憧れが、演劇への入り口でした」

 小学校に入った6歳から杉並児童合唱団に入団。主要メンバーに昇格し、ミュージカルなども経験したが、苦い思い出もあった。

 「子供の時は、どうしても狭い世界に生きるので、この合唱団しかないと思っていた。私の土台を作ってくれたのは合唱団なので、今は感謝の思いでいっぱいですが、当時の私は怒られてばかりで、やめたいとばかり思っていました」

 高校3年まで所属し、多摩美大に進学した。そこでも映像や演劇を専攻。「やめたいと思っても、逃げ出そうとしても、成り行きで結局は演技の世界に進んでしまった」。最終的に今の道に導いたのは、大学で当時教授をしていた、「EUREKA(ユリイカ)」(2001年)、「東京公園」(11年)などで知られる映画監督の青山真治氏(57)に出会った際の「君は女優をやるといいよ」という言葉だったという。

 15年に、青山監督が手掛けたWOWOW「贖罪(しょくざい)の奏鳴曲(ソナタ)」にレギュラー出演。女優を仕事にしようと決意を固めた。

 「監督に励まされて、2年間学業と両立してやってみて、大学3年生の冬に、覚悟を決めて正面から向き合おうと思った。本当にふと、目が覚めた時に決意したのを覚えてます。監督に出会って、作品にも出て、そう思ったので、不思議な縁ですよね」

 覚悟を決めてからは、肩の荷が下り、自由に演技を全うしているという。今後出たい作品には、「大恋愛するような作品。映画、演劇、ドラマ、どれでも」と将来を思い浮かべる。

 さらに、目標は国内だけにはとどまらない。

 「自分の作品を海外で見てもらいたいかも。やりたいことをやって、自分で作ったものを見せたい。プライベートでも、お仕事でも、面白いものを作っていきたいです」

 ◆川添 野愛(かわぞえ・のあ)1995年2月5日、東京都生まれ。26歳。6歳から杉並児童合唱団に入団し、高校3年生まで12年間在籍。小学校6年生頃から200人の合唱団の主要メンバーになる。2013年に多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科に入学し、同大学で教授をしていた映画監督の青山真治氏に師事。在学中の15年にWOWOW「贖罪の奏鳴曲」で女優デビュー。163センチ。血液型A。

 ◆ミュジコフィリア さそうあきら氏による同名音楽漫画が原作。音楽へのコンプレックスを持ちながら、京都の芸術大学に入学した漆原朔(さく=井之脇海、25)は、ひょんなことから現代音楽研究会にひき込まれる。そこには、朔が音楽を遠ざけるきっかけとなった異母兄の貴志野大成(山崎育三郎、35)、朔の憧れの存在で幼なじみの小夜(川添)がいた。天才作曲家として注目される大成、そんな大成をひたすらに愛する小夜との間で、朔は苦悩する。113分。

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