広島・鈴木誠也はいつでも野球小僧 連日のトレーニングは「好きなことをやっていた方が楽しい」

スポーツ報知
鈴木誠也

 広島の鈴木誠也外野手が米大リーグに挑戦することが決まった。最近は自身の動向を巡り周囲が騒がしく、秋季練習の参加は免除されている。“雲隠れ”してもおかしくない状況の中、毎日のように堂々とマツダスタジアムを訪れる姿が印象的だった。

 1日のヤクルト戦(神宮)で今季を終え、チームは翌日から1週間の休養。その間、誰よりも球場に足を運んでいた。「神宮の3打席が頭から離れないんです」と練習に励んでいた。

 今季最終戦は3打数無安打、2三振。試合後に「見ました? 今日のバッティング。また思い知らされました、自分がクソバッターだと。やることはいっぱい。休んでいる暇はないです」と宣言。有言実行は、決してメジャーに向けて鼻息を荒くしているわけではない。ただの日常。毎年のことだという。

 一流プレーヤーもオフの生活は様々だ。まず休養し、春季キャンプに向けて徐々に体を作っていく選手。シーズン終了後、さらに体をいじめてから休養に入る選手。「体を追い込む時期」と「休む時期」。自分に適した計画を立てて過ごす選手が多いが、鈴木誠はどのタイプなのか尋ねた。「ずっと追い込む、ですね」と即答で返ってきた。

 「たまに用事がある日に練習しなかったり、実家に帰ったり。それで十分、休めるので」。ゴルフや海外旅行。プロ野球選手のオフの代名詞のような娯楽に没頭することにも興味がない。「僕、他に趣味とかもないので。好きなことをやっていた方が楽しいじゃないですか」。何よりも野球が好き。それが連日のトレーニングの最大の理由だ。

 東京五輪の前、過去の五輪の印象的なシーンについて聞いた。答えが見つからず、苦笑いしていた。「僕、あまり知らなくて。(競泳の)北島康介さんの『超気持ちいい』くらいしか浮かばないです」。日本人なら、誰もができる回答。「小さい頃からテレビもほとんど見なかったし、見るよりも自分で野球をする方が好きだったので」。とにかく野球が上手くなりたい。メジャー挑戦の理由もそれに尽きる。

 「常に上手くなりたいと思うのは普通だと思いますし、そういう気持ちで野球に取り組んできた。もっと上手になりたいという気持ちが強くなって、挑戦したいという気持ちになりました。野球観を増やしたり、違う野球を見るだけでも全然違うと思う。もっとスケールの大きい選手になるためには、挑戦できるのならしっかり勝負したい」。そんな野球小僧の一面は、どこに行こうと変わらないのだろう。(プロ野球遊軍・安藤 理)

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