ストレート麺と煮干しの効いたスープが黒ビールのほろ苦さにマッチアップ…老舗中華そば店の味は落ち着きを与えてくれる

スポーツ報知
「萬福」の名物、中華そばと黒ビール

 Jロック界のツインボーカルといえばクリスタルキング。ムッシュ吉崎の地鳴りのような低音ボイスと田中昌之の天を引き裂くハイトーンボイスをパチンコ好きは決して忘れない。NBA(全米プロバスケットボール)のツインタワーはサンアントニオ・スパーズのデビッド・ロビンソンとティム・ダンカン。ちなみにロビンソンは海軍士官学校卒のエリートでもある。

 政界のツインボスは衆院選挙で飛躍した日本維新の会の松井一郎代表と吉村洋文副代表。叩き上げとエリートのコラボは絶妙。ちなみにプロ野球・日本ハムの新庄剛志監督はビッグボス。そして東京の中華そばのツインランナーは神田の「栄屋ミルクホール」と東銀座の「萬福」だった。

 先月、悲しい知らせが届いた。76年の歴史を持つ「栄屋ミルクホール」が閉店。昔ながらの中華そばの代表格として頑張っていた“昭和遺産”がまた一つ姿を消してしまった。理由は土地開発のため。借家だったことが影響して引き払うことになったとか。一つの明かりが消えれば、もう一つの明かりを求める。

 というわけで東京・東銀座の「萬福」の暖簾(のれん)をくぐった。黒の瓶ビールと看板メニューの中華そばを選択。ギョーザ4個も追加注文してみた。まさに安定の味。三角形に切った錦糸卵が「萬福」の看板でもある。子供の頃、箸に麺をくるくる巻いてパスタのように中華そばを食べた記憶がよみがえる。ストレート麺と煮干しの効いたスープが黒ビールのほろ苦さにマッチアップ。老舗の味は落ち着きを与えてくれる。

 気になる点もあった。メニューを見るとお酒の種類が多い。これは夕方からの時間帯は居酒屋になるというメッセージでもある。何らかの策を講じないと生き残れない時代。気持ちはわかるが、「萬福」には中華そばというリーサルウェポンがある。前面に押し出しても大丈夫だと思う。(今関 達巳)

 ◆揚げ物の名店「チョウシ屋」も 「萬福」から東京メトロ・東銀座駅までの路地裏に揚げ物の名店「チョウシ屋」がある。これまた“昭和遺産”の名店で丁寧に揚げた揚げ物とコッペパンに挟んでくれるコロッケパンやハムカツパンが絶品。飾り気のない素朴さが持つ懐かしい味。時を戻してくれるタイムマシンのようなパンでもある。

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