進む美浦トレセンの大規模改修 あの障害の名手もプラス効果を実感

スポーツ報知
美浦トレセンに新設されたA障害コースを鍛錬の舞台に復活を目指すオジュウチョウサン

 2018年末からスタートした茨城・美浦トレーニングセンターの大規模改修工事が進んでいる。先週からは騎手や調教師、報道陣が利用する南馬場の新スタンドが使用開始となり、取材にあたって広いデスクや調教の映像やタイムを映し出すモニター数の充実ぶりなど使い勝手は良くなりそうだ。

 馬場などの施設面で言えば、これまで北馬場にあったA障害コースが今月初めに閉鎖されて、2週前から南馬場に新設されたA障害コースが本格的に運用されるようになった。障害の名手で知られる石神深一騎手(39)=美浦・フリー=に感想を聞くと、「使いやすいですね。障害コースで少し飛ばしてからWコースや坂路に行くこともできるようになりますし、人間の移動がないのは楽」と、うれしそうな表情で語ってくれた。

 これまでは障害コースのある北馬場と多くの追い切りが行われるWコースのある南馬場は、約1キロの距離で離れていた。多い日は7、8頭の追い切りに騎乗するという石神騎手の場合、調教の組み方によっては移動を挟みながら5分の休憩も取れない時もあったという。「今までは追い切り日と障害練習の日を分けざるをえなかったのですが、今はそのままいけたりしますし、時間が取れることで乗れなかった馬にも乗れるようになります。障害馬の乗り役には便利になりましたし、プラスしかないですね」と言い切る。

 全体の勝ち星で“西高東低”と言われてきた関東と関西の成績の差は、障害でも同じ傾向にある。過去数年の障害馬の成績をみると、18年(関東馬45勝、関西馬81勝)、19年(関東馬49勝、関西馬78勝)、20年(関東馬49勝、関西馬76勝)と関西馬優勢で、今年も先週末終了時点で関東馬42勝、関西馬70勝と水をあけられている。負けず嫌いな石神騎手は「せめて五分にしたいし、東の方が結果を出ているようにしないと」ときっぱり。今回の改修で障害騎手が、より調教に携わりやすくなるのはプラスに作用しそうだ。

 ちなみにオジュウチョウサンの話題も振ると、再び言葉が熱を帯びた。前走の東京ハイジャンプ・JG2は、骨折明けながら3着と意地を見せた。「昔だったら差し切っていたと思いますけど、2キロの斤量差もありましたからね。中山で同じ斤量なら…、と光りは見えました。僕自身はリーディング争いに加われそうなので」。暮れの大一番に向けて、ジャンプ界でも関東の逆襲を願いたい。

(坂本 達洋)

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