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宇野昌磨 語録満載「失敗も偶然ではなく、必然と起こったものじゃないかなと」…NHK杯男子フリー終え、一問一答

男子フリーで演技する宇野昌磨(11月13日撮影=カメラ・矢口 亨)
男子フリーで演技する宇野昌磨(11月13日撮影=カメラ・矢口 亨)

◇GPシリーズ第4戦・NHK杯 男子フリー(11月13日、東京・代々木第一体育館) 

 ショートプログラム(SP)首位発進の宇野昌磨(トヨタ自動車)は187・57点をマークし、自己ベストの合計290・15点で18年大会以来の優勝。「ボレロ」を演じ、冒頭の4回転ループは、GOE(出来栄え点)3・30を引き出し、今季は初、ISU公認大会では17年GPフランス杯以来の成功。続く4回転サルコー、4回転―2回転の連続トウループも決めた。演技後半の4回転フリップは惜しくも2回転になったが、その後の4回転トウループは降りた。合計は今季世界3位のハイスコアだった。宇野のフリー後の会見の一問一答は以下の通り。

 ―フリーを終えての率直な感想

 「えー、前半はとても良かったですし、氷の感触、靴の状態、体の状態、精神状態、全て練習通りというか。本当に全ての出来事が偶然ではなく、必然とできているという実感を持って滑れました。ただ後半のフリップ、そこが成功していればすごく完璧な演技に近づけたかなあと思うんですけど、まだそれをなし得るほど練習からできていなかったんじゃないかな。失敗も偶然ではなく、必然と起こったものじゃないかなと思います」

 ―4回転5本の構成をしているが、どういう位置づけ?

 「え~、ちょうど言った、全部が僕の理由で。やらなきゃいけないタスクだとも思っていますし、この難易度の高いリスクはあるものの、練習していて楽しい、やりがいを感じます。試合は楽しいかと言われたら、正直分からないですね。そのー、試合で不安になることもあれば、今回のように練習通りの精神状態のまま臨めることもあるので。何とも言えないことはあるんですけど、まあ、世界のレベルがこの構成なので。そこで戦うためにはやらなきゃいけないって思います」

 

 ―プログラムの中でこのムーブメントをしているときが一番というのはいつか。

 「ん~、正直僕にはないので、それが見つかるといいなと思っていますが。んー、今はどうしてもジャンプに気をとられているので、ショートプログラムは全体的にいいと思うんですよ。フリーが特にちょっとジャンプに偏っていると思うので、見所と言える場所はまだあまり存在しないかなと思うので。それくらい余裕があるというような演技ができるように頑張ります」

 ―コロナ禍の影響について

 「ん~、その中でも毎日練習させてもらえているので。その~、2週間全く練習できないとなったらさすがにそれはってなりますけど。多くなくても毎日練習させていただいている限り、僕は本当にできれば多い方が良いとは思いますけど、維持はできるかなと思っています。ただ、やはり新たな挑戦をするってなるとどうしても少ない練習だとなかなかそこまでできないというのはありますけど。まあ、そういうことも含め、出る予定だったワルシャワ杯を辞退させてもらって、日本に残ったままファイナルに向け、たくさん練習を積みたいなと思っています」

★ミックス

◇GPシリーズ第4戦・NHK杯 男子フリー(11月13日、東京・代々木第一体育館) 

 ショートプログラム(SP)首位発進の宇野昌磨(トヨタ自動車)は187・57点をマークし、自己ベストの合計290・15点で18年大会以来の優勝。「ボレロ」を演じ、冒頭の4回転ループは、GOE(出来栄え点)3・30を引き出し、今季は初、ISU公認大会では17年GPフランス杯以来の成功。続く4回転サルコー、4回転―2回転の連続トウループも決めた。演技後半の4回転フリップは惜しくも2回転になったが、その後の4回転トウループは降りた。合計は今季世界3位のハイスコアだった。フリー後の宇野の一問一答は以下の通り。

 ―今大会、フリーで冒頭のループとサルコーを決めたが振り返って

 「えー、この数日間ではあるんですけど、サルコーが飛躍的に跳べるようになったのが要因かなと思います。ループに関しては練習でも少しずつですけど確率が上がってきた中で、サルコーがどうしても跳べないっていう感じだったんですけど、現地に入る3日前くらいからですかね。サルコーが急に良くなって、そのイメージの良いまま現地に入り、現地に入ってからもサルコーが一番跳べるんじゃないかってくらい確率が良かったので。まあ、試合でも練習と同じメンタル、氷の感触で滑ることが出来ていたので、試合で偶然跳べたというよりも、本当に最初の2つはちゃんと必然で跳べたと思います」

 ―今大会でつかんだ手応えは?

 「この大会でつかんだというよりも、あのー、今シーズンまだ3試合しかやっていないですけど、本当に濃いシーズンを送ることが出来ていて。この3試合で、ようやく自分が世界に通用できる選手に戻ってこられた。でもこれは今までの自分の立ち位置で、もっと僕は先を目指して練習していきたいなと思っています」

 ―今後取り組んでいくことは?

 「やはり、今シーズン一番最初に課題としていたコンビネーション。今回サルコーはうまくいきましたけれども、挑戦しようとしてジャンプが乱れてしまい、今日のフリーでも、2個目の4回転でコンビネーションがつけられなかったので、あのー、帰ってどう練習するか。まずそもそもサルコーとは逆にトウループが現地に入ってから自分の感覚とずれが生じていたので、コンビネーションの失敗という面もありますが、総合的に見るとトウループがいつもの自分のジャンプが跳べていなかったことが原因じゃないかなと思います」

 ―4回転ループが戻ってきたことによる今後への影響

 「んー、ループというジャンプはもっと安定させられるような気がするんですよね。僕が練習で跳んでいるフリップくらいの確率でループができるようになれば。今は一つ目のジャンプ、一番体が万全な時じゃないと跳べないというジャンプなので、そこからループが動かせないんですけど、これが自分の中で後半にも入れられるようになれば、もっと挑戦的な構成を挑めるんじゃないかなと思うので、新しいジャンプをまず着氷することも大事ですけど、今できているジャンプをどこに入れてもフリーとしてまとまるような位置づけにループはしたいなと思っていて。あとサルコーに関してなんですけど、僕はループとサルコー、今同じ位置にあると思っています。正直サルコーも1個目に跳びたいです。でもこの試合通じて、サルコーがまあ、何かをつかんだのか、まだ正直わからないので、早く帰って練習して、この出来ているサルコーを自分のものに出来たら、また一歩成長できるのかなと思うので、正直今はワクワクして早く帰りたいなと思っています」

 ―GPファイナルへ向けての意気込み

 「ファイナルは、本当に久々に出ることができますし、まあ、ファイナルだからこれっていうのは正直ないんですけれども。今シーズン大きな大会が増えたといううれしさ、そしてもっと成長した自分を見せることができる場だと思って、その日に向けて全力で取り組みたいと思います」

 ―ここまでモチベーションが上がったきっかけ

 「んー、難しい。言葉にするのは難しいんですけど、僕はスケートを頑張らなきゃと思ったシーズンもありました。ただ、頑張らなきゃと思うと自分の首を絞めるというか、つらいスケートを送る日々につながりました。なので、スケートを楽しむ、頑張りすぎない、それをモットーにやるようにしていました。でも、それでもやっぱり成績を残したい、成長したいそういう気持ちも、やはり僕もスポーツ選手なので心のどこかにありながら。それから逃げるというか、あんまり自覚しないようにやっていたんですけど、周りの環境、どんどん成長していく若い世代だったり、自分を支えてくれている皆さんの期待だったり、僕が世界一になれる実力を持つことができると信じてくれているステファン(ランビエルコーチ)。いろんな人の期待に応えたいって思って、僕はもっとできるんじゃないかと思って。それに伴い、偶然調子も上がっていたのでいろんなことが重なり、やった分だけ成長できる、こんな楽しいことはないです。それを逃さないように、やれることがやりたいって思って、今は生活全てをスケートに向けてやっています」

 ―ステファンからは世界一になれる実力があると言葉で言われる?

 「いや、僕はそのー正直英語があまりわからないので断片的にではあるんですけど。『君が世界一になるには何が必要だと思う?』と言われていたり、僕がいない場で僕のマネージャー、トレーナー、ステファンとの食事の時に僕の話が出た時に、そういう話をしていたよと聞いたり。本当に僕にかける思いっていうのが。僕は3年、というかちゃんと見てもらってからそんなに長くないからこそ、正直デニス(ヴァシリエフス)、(島田)高志郎君の、次のおまけぐらいの気持ちでいたんですけど、それだけ強い思いで見てくれている、その思いに応えたいと思いました」

 ―世界一になるために何が必要と答えているのか。

 「僕は、ジャンプって言いました。スケートっていうのは、全ての要素があって成り立っているというのは自覚しているんですけど、なんか最近の傾向だったり、点数の出方を見ると、やっぱりジャンプを跳ばないと。2位、3位狙いはできたとしてもネーサン・チェン選手がいる限り1位は無理だっていうのを見て思いました。たとえその結果4位、5位になっても、1位を目指すためにはそのリスクを背負って試合に挑まなければいけないと思いました」

 ―「再び世界のトップで競い合う存在に戻ってこられた」と言っていた。今季、何ができたからそれを実感できたのか

 「んー、何で実感できているかというのは、僕が今回やった演技で自分が満足しきっていない、っていうところがまず一つと、スケートに対する気持ちというのを、スケートに対する日々の気持ちというのは、公式練習一つを見れば、どの人がどれくらいの気持ちでやっているか分かるんですけど、これは周りと比較するものではないですけど、、その自分の精神状態がトップを目指しているところに存在できているなというのが、周りの雰囲気から実感できていますし。もっとうまくなれると、自分では思っています」

 ―ジャンプへのアプローチとして、難度を高める中で取り組みや意識をかえているところ。

 「まず、一番今年良くなった要因は、まあ靴ですね。僕は、靴を3週間おきにかえていたんですよ。だと、靴をかえると1週間か2週間は調子を戻すことに費やさなければいけないので、そう考えると、ほぼ1年間自分の練習ができていたかと言われると、できていなかったのが、1年2年続きました。そこで、今年はこのシーズンオフに靴を毎日調整して、『何でこうなって何でできないのか』『どれがいいのか』というのをどれだけやりたくなくてもやり続けることによって、今やりたい練習を日々練習できる。これが、今年のフリープログラムだったり、少しずつですけど、日々の成長につながっているんじゃないかなと思います。ただ、ジャンプが跳べた理由は、運が良かった。元々跳べていたジャンプがほとんどだったので、それが偶然今年に重なったというところもあるかもしれません」

 ―フィジカルの強化などはしている?

 「いや、特にこれといって。僕は最近ダイエットは割としてるんですけど、ダイエットもスケートのためというよりも、自分が太っているのが嫌だというのもありますし、なんか頑張っている気になりますし、スケートにプラスになるからダイエットしているわけではなく。スケートはもう氷上でなんか、全部完結しています。陸にまで持ってくると、ちょっと考え過ぎかなって思います」

 

 ―ダイエットでどれくらい減ったのか?

 「あ~でも、2キロくらいです。僕ジュース、ペットボトルとかめっちゃ1日2~3本飲んでたんですけど、ミルクティー飲んで、他にもジュース飲んでってやるとめちゃめちゃジュースがやばくて。今は水とお茶だけにしたらすごい痩せて。もうちょい、あと1キロくらい痩せれたらなって。別にスケートにつながるわけじゃないですけど、見た目的にいいかなって」

 ―減量で体の軽さとかは感じない?

 「感じないですね。むしろ砂糖抜いてから、練習がだるくなったというのは、何日かありました。最初、3日くらいは本当にだるかったです。全ての行動が重いというか」

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