14歳史上最年少V 太田捺が近代五種の歴史を変える

スポーツ報知
レーザーランでロンドン五輪代表の山中詩乃を逆転した太田捺(右)

◆近代五種 全日本選手権 最終日(14日、栃木・河内総合運動公園陸上競技場)

 国際連盟(UIPM)が、24年パリ五輪後に現行方式から馬術を除外することを発表し、選手にも動揺が広がる中、男女のレーザーラン(射撃・ランニング)が行われ、女子は3種目終了時点で3位だった14歳の太田捺(なつ、根室スイミングク)が、逆転で初優勝。日本協会によると過去の大会で、高校生以下の優勝はなく、男女を通じて史上最年少制覇となった。男子は佐藤大宗(28)=自衛隊体育学校=が初優勝した。

 近代五種の歴史を変えるゴールテープを切った瞬間も、太田捺の表情は変わらなかった。22秒差の3位でスタートした得意のレーザーランの3周目で、12年ロンドン五輪代表・山中詩乃(自衛隊)を抜いて首位に。4秒差で振り切り、14歳の史上最年少優勝。フェンシング(7位)を除くと、馬術、水泳、レーザーランは全て種目別で1位の完勝劇だが「優勝は目標だったけど、フェンシングが良くなかった。もっともっと頑張らないといけない」と冷静に振り返った。

 地元のスイミングスクールの菅原美香コーチから誘いを受け、小学4年から2歳年上の姉・楓(根室高1年)と競技を始めた。近所のコーチの家に朝5時半に集合し、ランニングなどをこなして学校に通う日々。今春には欧州で行われたW杯も転戦。馬術もコーチの父が経営する乗馬クラブに、片道4キロを自転車で通って練習するなど、強化した。

 来年からはパリ五輪に向けた国際大会の選考も始まる。まだ14歳で、24年だけでなく、さらにその先も狙える逸材だ。馬術の除外が問題となる中、「馬術は変わらないでほしい」と語る一方で「変わったとしても全部強い選手になりたい。パリ五輪もイメージしているし、出て金メダルを取りたい」と力強く宣言した。(遠藤 洋之)

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