青学大ルーキー田中悠登が優勝、中倉啓敦が2位 原晋監督「男前大作戦パート2は大成功です」 世田谷ハーフマラソン

スポーツ報知
世田谷ハーフマラソンで優勝した青学大ルーキー田中悠登(右)の健闘をたたえる原晋監督

◆世田谷246ハーフマラソン  (14日、東京・世田谷区駒沢オリンピック公園陸上競技場発着=21・0975キロ)

 1週間前の全日本大学駅伝(7日、名古屋市~三重・伊勢市)で優勝した駒大と大会史上最少8秒差の2位で惜敗した青学大のルーキー田中悠登が1時間2分38秒で優勝した。前回の箱根駅伝10区4位の中倉啓敦(3年)が1時間2分44秒で2位に続いた。さらに5位に宮坂大器(3年)、7位に大沢佑介(3年)、8位に目片将大(3年)と5人が8位入賞。全日本大学駅伝で「青学大のイケメン(男前)ランナーが『男だろ!』のかけ声で気合いが入る優勝候補の駒大の前でレースを進める積極策で優勝を狙う」という「男前大作戦」を掲げながら駒大に惜敗した原晋監督は「男前大作戦パート2は大成功です」と満面の笑みで話した。

 箱根駅伝に出場する多くの有力校の選手が集まった世田谷246ハーフマラソンを制したのは、青学大の大型ルーキー田中だった。中間点を過ぎると、先頭集団を飛び出し、そのまま勝ち切った。「先頭集団のペースが遅いと思ったので、自分で行きました。1時間3分ちょうどなら百点満点と思っていたので、満点以上の結果です」。2016年に鈴木塁人(当時1年)が記録した同レースの青学大記録(1時間2分55秒)を17秒更新する1時間2分38のタイムに田中は満面の笑みを見せた。

 先週の全日本大学駅伝では最長の最終8区(19・7キロ)で、トップの駒大と18秒差の2位でタスキを着けた飯田貴之主将(4年)が約8キロで駒大の花尾恭輔(2年)に追いついたが、残り2キロで突き放された。「私の采配ミスだった。スタート前に私が電話で『追いついたら、じっくり力をためろ』と言ったので。私も飯田もいい教訓になった。2人の考えは一致しました。『迷ったら攻めろ!』です」と原監督は1週間前の悔しい敗戦を語る。田中は「チームミーティングで『迷ったら攻めろ!』という言葉がありました。その通りの走りができました」と充実した表情で話した。

 田中は青学大OBの福井・敦賀気比高の米沢豪監督が育てて、送り込んだ期待の新人。身長180センチ、体重61キロの恵まれた体を持つ。「今日、しっかり走らなければ箱根駅伝には出られない、と気持ちが入っていました。箱根駅伝では8区か10区を走りたい」と意欲を見せた。

 田中と6秒差の2位にも青学大の中倉が続いた。残り30メートルで駒大の唐沢拓海(2年)に追いつき、競り勝った。「駒大の選手には絶対に勝ちたかった」と中倉は執念を見せた。

 例年、多くの大学が出場する同日開催の埼玉・上尾ハーフマラソンがコロナ禍の影響で中止となったため、例年以上に世田谷246ハーフマラソンに箱根駅伝出場校が集まった。その中で青学大は優勝を含め、5人の入賞者を出した。さらに同日開催の宮古サーモン・ハーフマラソンでも非公認コースながらルーキーの太田蒼生が1時間2分26秒で優勝。太田を含め4人が1時間2分台で走破した。2年ぶり6度目の優勝を目指す箱根駅伝に向けて「青学大史上最強軍団と言っても過言ではありません。選手層は分厚い。だれをメンバーに選ぶか、ではなく、だれを落とさなければいけないか。うれしい悲鳴です」と原監督は笑顔で話した。ただ、その後、表情を一変させ「メンバー争いで選手が疲弊しないように気をつけなければいけない。選手に『本当のライバルは内ではなく外だ』と言っていますが、メンバー選びは私の手腕が問われています」と静かに話した。

 前回の箱根駅伝と今季の全日本大学駅伝を制した駒大が最大のライバル。国学院大、順大、東京国際大も戦力が充実している。2年ぶりの箱根王者奪還に向けて、青学大の戦いは、いよいよ佳境に入っていく。

 世田谷246ハーフマラソンの上位成績は以下の通り。

 〈1〉田中悠登(青学大1年)  1時間2分38秒

 〈2〉中倉啓敦(青学大3年)  1時間2分44秒

 〈3〉唐沢拓海(駒大2年)   1時間2分45秒

 〈4〉緒方貴典(創価大3年)  1時間3分1秒

 〈5〉宮坂大器(青学大3年)  1時間3分5秒

 〈6〉ムセンビ(東京国際大3年)1時間3分14秒

 〈7〉大沢佑介(青学大3年)  1時間3分15秒

 〈8〉目片将大(青学大3年)  1時間3分16秒

※世田谷246マラソンの従来の青学大記録は14年藤川拓也の1時間3分3秒ではなく、16年鈴木塁人の1時間2分55でしたので、訂正しました。

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