NHK大河「青天を衝け」女性から見た文明開化とは 栄一VS弥太郎の8分バトルシーンの裏側…第35回見どころ

スポーツ報知
西洋風の笑顔を学ぶ渋沢千代(橋本愛、左から3人目)ら女性陣(NHK大河「青天を衝け」より)

 俳優の吉沢亮が実業家の渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)の第35回「栄一、もてなす」(14日放送)で栄一らが米国のグラント前大統領を接待する。

 当時、女性が表舞台に出ることが中々なかった日本。西洋の社交場では夫人同伴が当たり前だ。栄一は千代(橋本愛)、相棒の渋沢喜作(高良健吾)の妻・よし(成海璃子)にも協力を願い出る。海外渡航経験のある井上馨の妻・武子(愛希れいか)が、千代らに西洋式のマナーを伝授。女性の視点から見た文明開化が、どういうものだったのかを知ることができそうだ。

 「青天を衝け」のテーマの一つに“別視点から見た歴史”がある。あくまで今作は渋沢栄一を中心とした幕末から近代の話。江戸城の無血開城に尽力した勝海舟は名前のみの登場、薩長同盟を実現した坂本龍馬は気配すらなかった。「青天―」と一般的な歴史ドラマとの決定的な違いはそこにある。

 前週「栄一と伝説の商人」(7日放送)では栄一と岩崎弥太郎(中村芝翫)とのバトルが描かれた。宴席で、国を豊かにする方法について真っ向から対立。8分以上の長いシーンとなった。番組関係者によると「トータルで10分以上は撮っていると思います」という場面。ついつい2人の顔の表情や長いセリフに目が行ってしまうが、議論の内容が分かりやすかった。みんなで発展しようとする栄一と、強者として自らが先頭に立って周囲を引っ張るという岩崎。双方とも間違いではなく、決して相いれない。右翼と左翼の違いにも通じるものがあり勉強になる。

 3回欠席だった徳川家康(北大路欣也)も「久しぶりですな~」と登場。外交上における日本の立場を解説した。歴史で「不平等条約」とも言われる日米修好通商条約の存在がネックと説くが、自ら「ん、徳川のせいではないかって?」とつっこんで絶句。「…まあ20年も前のことですからね」とごまかす。これも“別の視点から見た歴史”の醍醐味だ。

 第34回の世帯視聴率は14・4%。強豪・日テレ系「世界の果てまでイッテQ!」を抑えて時間帯トップに。前週は衆院総選挙があるなど不安定だったが、ようやく「青天―」らしい数字に戻った。8日には吉沢がクランクアップ。どこか寂しさをかみしめながらラストランを楽しみたい。

 なおNHKプラスでは、放送中や放送後7日間、パソコンやスマホで配信も行っている。

(NHK担当・浦本将樹)

※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請