中日・根尾昂内野手が13日、ナゴヤ球場での契約更改に臨み、200万増の1300万円(推定)でサインした。
今季はプロ3年目で初の「開幕1軍&開幕スタメン」をつかむなど主に外野手として、キャリアハイの72試合に出場。5月4日のDeNA戦(バンテリンD)では、プロ初アーチがグランドスラムという離れ業も魅せ、本拠地のお立ち台に3度立った。
出場機会を劇的に増やした一方で、今年も課題の打撃に苦しんだ。打率1割7分8厘に沈み、今月4日から始まった秋季キャンプでは中村紀、森野両打撃コーチともに打撃を再構築している。
プロに入って3度目の契約更改交渉を終えた根尾は「僕の方から球団へ『チャンスもいただき、来年につなげないといけない1年になりました』とお話しました。開幕スタメンのときはすごく気持ちも高まった。1、2年目よりは収穫もあったが、打率2割にも届いていないし、走れていない。チームとしても、僕が目指してる姿にしても(理想に)届いていない。いい経験もできたが、悔しいシーズンだった。来年は必ず、ずっと1軍にいる。遊撃で勝負したい気持ちはあるが、1年間1軍にいることを考えると、打つこと、点を稼ぐことが大事になる。まずは打撃でアピールしたい」と話した。
◆根尾昂(ねお・あきら)2000年4月19日、岐阜・飛騨市生まれ。21歳。河合小2から「古川西クラブ」で野球を始め、古川中では「飛騨高山ボーイズ」でプレー。3年時に野茂英雄氏が総監督を務める「NOMOジャパン」選出。スキーのスラロームで全国優勝し国際大会にも出場。大阪桐蔭では1年夏からベンチ入り。4季連続で甲子園に出場して優勝3度。高校通算32本塁打。177センチ、80キロ。右投左打。独身。