◆高校野球秋季大会 ▽九州大会・決勝 九州国際大付12―6大島(12日、平和リリース)
九州大会では九州国際大付(福岡1位)が大島(鹿児島1位)に大勝し、初優勝を決めた。4番・佐倉俠史朗一塁手(1年)は準決勝で満塁弾を放つなど、今大会2本塁打をマーク。4戦43得点の超強力打線をけん引した。秋季大会は全10地区が終了。第52回明治神宮大会・高校の部(20日開幕)の組み合わせが決まった。
圧倒的な攻撃力で、九州国際大付が頂点まで駆け上がった。4戦50安打43得点で、うち2試合がコールド勝ち。元楽天編成部長の楠城徹監督(70)は「2死からでもつながって頼もしい。相手投手がほっとする間がない。それを実感できた大会」と、うなずいた。
強力打線の中心に座るのが1年生4番の佐倉だ。この日も、初回に先制右犠飛、5回に左前適時打を放つなど2安打2打点の活躍を見せた。そんな主砲に触発され、打線は2回に6番・白井賢太郎二塁手(1年)の左越えグランドスラムなどで一挙8得点。チーム3戦連続満塁弾という離れ業で一気に主導権を握り、15安打12得点で打ち勝った。
佐倉は準々決勝、準決勝で2戦連発をマーク。183センチ、106キロというルーキー離れした体格から繰り出されるパワフルなスイングに加え、勝負強さも兼ね備える。明治神宮大会では、同じ1年生左打者で、驚異の高校通算47本塁打を放っている花巻東・佐々木麟太郎も登場する。
「楽しみ。向こうが上ですが、フルスイングで挑みたい」と佐倉。東西のスーパー1年生そろい踏みを心待ちにしている。