DH部門で受賞の大谷翔平、来季こそ登板時にも打ちまくってシルバー・スラッガー投手部門とダブル受賞狙いたい

スポーツ報知
日本ハム時代の大谷翔平

 シルバー・スラッガー賞が11日(日本時間12日)、発表され、大谷翔平投手がDH部門で受賞した。

 実は今年、私が期待していたのがア・リーグでこれまで表彰の対象にもなっていなかった投手部門だ。

 大谷は今季、過去48年間で6例しかなかった先発投手を打席に立たせるDH解除の試合での出場が19試合(他に交流戦先発が1試合)もあった。登板中の打撃成績は、ピッチングに神経を使うためか、56打数12安打の打率は2割1分4厘に終わったが、12安打中5二塁打、3本塁打と長打が8本。3本塁打した投手は両リーグで大谷しかいない(2本もブレーブスのイノア、ブルワーズのヒューザーだけ)。

 ナ・リーグ投手のシルバー・スラッガー賞にはブレーブスのマックス・フリード投手が選出された。2度の代打を含め55打数15安打の打率2割7分3厘をマークしたが、長打は二塁打3本だけ。パワーの点では大谷が大きく上回っているのがわかる。

 もちろん、そうなるとア・リーグはDHも含めて10人選出になるため、選出するかどうかは微妙だが、もし投手選出枠を作るなら、大谷以外は候補はいない。その場合、大谷はダブル受賞となるが、実は2018年にレッドソックスのJ・D・マルティネスが外野手とDHの両方で選出されているので初というわけでないが…。

 大谷は2016年、日本ハム時代もベストナイン投票で、それまでの「投票用紙に1人の選手を2ポジションで書いては無効」という規則を撤廃させて、投手とDHの2部門で選出されている。

 打撃、投手成績ともに規定には届かなかったが、投げては10勝4敗、防御率1・86。打っても打率3割2分2厘、22本塁打、67打点でチームの優勝に貢献が考慮され、投手では111票(2位はロッテの石川歩の86票)DHでは190票(2位はソフトバンクのデスパイネの47票)を得てダブル受賞。もちろん、MVP投票では、254票の1位票のうち253票を得て圧倒した。

 今年のメジャーオールスター戦では、投手からDHに戻れる“特別ルール”を実現させた大谷だけに、来季こそシルバースラッガー賞のア・リーグ投手部門選出という快挙の実現も期待したい。

 

 蛭間 豊章(ベースボール・アナリスト)

野球

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