日本ハムの若手選手たちが11日、沖縄・国頭(くにがみ)秋季キャンプでビッグボス・新庄剛監督(49)からの宿題に取り組んだ。10日で3日間の視察は終了。全身からオーラを放つ指揮官はこの日から不在も、練習では走塁面で新たな取り組みが行われた。
《1》ベースに2色のテープ ビッグボスは視察初日のベースランニングのリレー対決をチェックした時、各選手の走塁の膨らみの大きさを指摘していた。現役時代「一塁から二塁を回る時はあまり大きく回らなかった。ベースをストッパーにして直線に走る」ことを意識していただけに、ここは改善ポイント。視察中、何度も言葉を交わしていた紺田2軍外野守備走塁コーチが二、三塁ベースにそれぞれ赤と緑のテープを貼り、右足で踏む時は真ん中から左の緑色、左足で踏む時は緑よりさらに左の赤色のテープを踏むことを徹底させた。走る姿勢を保ちながら加速する工夫だった。
《2》一、二塁間に2本の白線 ビッグボスは近年、一塁走者のリードした位置が一、二塁間を直線で結んだ時にやや後ろになっている点を視察中に指摘したという。二塁ベースへ直線に入ることが狙いで、2本の白線の前側に各選手は立ち、その場所からスタートする練習に取り組んだ。
《3》二塁リードの位置に赤いマーカー 二塁走者になった時、どの場所にリードを取れば最短距離で三塁ベースを回れるかを各自が知るため、2つ横に並んだ赤いマーカーを前後に置き、それぞれからスタートする練習に取り組んだ。紺田コーチは「それぞれスピードもターンの技術も違うからそこを(自分で)探してほしいということだったので」と話した。
就任会見の時ビッグボスは「ヒットを打てなくても点が取れるんだぞという作戦面での面白さを発信していきたい」と話していたが、そのために必要不可欠なのが走塁。今後の秋季キャンプでもこの練習は継続して行われる。来年2月1日の春季キャンプ初日。各選手はビッグボスへ宿題提出とばかりに変わった姿を見せるだろう。(後藤 亮太)