小田急、来春から小児運賃一律50円 最長の「新宿―小田原」間は395円減

小田急・新宿駅西口
小田急・新宿駅西口

 小田急電鉄(東京・新宿区)は8日、ICカードを利用した場合、6歳から12歳未満の小児運賃を来春から一律50円にすると発表した。小児運賃を恒久的に大人運賃の半額以下にするのは、全国の鉄道会社で初の試み。

 どこまで乗っても子供は50円―。小児運賃は大人の半額が“常識”となっている中で、小田急は小児運賃一律50円(ICカード利用)を打ち出した。大人の半額よりも安い料金を恒久的に適用するのは、全国の鉄道会社で初めての試みだという。小田原線、江ノ島線、多摩線の全線で実施される。

 同社は、鉄道の小田急線を中心として子育てしやすい沿線にしていく構想から、「子育て応援ポリシー」を新たに策定。これまでも100円で小学生が乗り放題になる「1日全線フリー乗車券」や、子育て層の気持ちを中吊りポスターで記し、列車をジャックする「子育て見守り車両」の運行を期間限定的に行ってきた。今回の小児運賃一律50円はその一環となる。小田急の広報担当者は「子供が小さい時から小田急線に親しみや愛着を感じ、長く住み続けていただくための鉄道会社としてのアプローチ」と意図を説明した。

 現在は、沿線で最も長い「新宿―小田原」間の小児運賃は445円、人気観光地を結ぶ「新宿―片瀬江ノ島」間は319円だが、来春から50円になる(いずれもICカード利用)。小児運賃を安くすることで、鉄道会社としては減収も予想される。「目先で考えると利益はかなり厳しいです」が、あくまで狙いは「沿線人口の獲得」(小田急担当者)。「長く暮らしていただくことになれば、その分利用回数は増え、還元が大きくなる。期間を設けない、先を見据えた取り組みの意味がそこにあります」

 同社では今後、通学定期、フリーパスなどの企画券についても小児運賃、料金の改定を予定している。

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