駒大連覇 史上最小8秒差激戦制す 箱根V2へ田沢廉主将「今回得られた自信は大きい」

連覇でゴールテープを切るアンカーの駒大・花尾恭輔
連覇でゴールテープを切るアンカーの駒大・花尾恭輔

◆学生3大駅伝第2戦 全日本大学駅伝  (7日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 駒大が5時間12分58秒で2連覇を果たし、史上最多14度目の日本一に輝いた。エースで主将の田沢廉(3年)が7区区間賞の走りで4位からトップへ浮上。アンカーの花尾恭輔(2年)は、青学大・飯田貴之主将(4年)に追いつかれるも史上最小差の8秒差で振り切った。主力を複数欠いたが、3大駅伝最多勝を「24」に伸ばし、来年の箱根駅伝V2に向けても実力を見せつけた。「男前大作戦」を掲げた青学大は一度も先頭に立てず2位だった。(気温14・4度、湿度82%、北北西の風1・5メートル=スタート時)

 令和の常勝軍団が勝ち切った。駒大のアンカー花尾は、約10キロ並走していた青学大・飯田に一度も先頭を譲ることなく、残り2キロからロングスパート。「相手は一切見ていなかった。自分に集中していた」。史上最小の2位と8秒差。距離にして約50メートル突き放し、ガッツポーズしながら連覇のゴールに飛び込んだ。

全日本大学駅伝上位6校の順位変動
全日本大学駅伝上位6校の順位変動

 大会前は優勝候補に挙げられたが、駒大・大八木弘明監督(63)は「3位以内が目標」と控えめだった。日本選手権1万メートル3位の鈴木芽吹(2年)や前回箱根Vメンバーの山野力(3年)ら複数の主力をけがで欠いた。それでも、1区区間賞の佐藤条二(1年)ら4人が駅伝デビュー戦ながら粘りの走り。「勝てると思っていなかった。ヒヤヒヤしたが、最後は信じていた」と百戦錬磨の闘将も感極まった。

直近10年の3大駅伝優勝校
直近10年の3大駅伝優勝校

 一時はシード圏外の11位まで順位を落としたが、流れを変えたのは7区の3年生主将・田沢だ。4位で、5位の青学大のエース近藤幸太郎(3年)とほぼ同時にタスキを受けてガンガン攻めた。3人をかわして奪首。10月の出雲駅伝でチームが5位に終わってからは、主将としての在り方に疑問を持つこともあったが、「唯一、言ったのは『責任ある走りをしよう』ということ」と、言葉より背中で戦う姿を見せた。

3大駅伝優勝回数5傑
3大駅伝優勝回数5傑

 田沢主将の思いをタスキに託されたのが、アンカーの花尾だった。普段から距離走などの長い練習では最初にチームを引っ張り、最高のペースメイク。5月、元チームメートの不祥事が発覚した。それでも翌日の関東学生対校ハーフマラソン(2部)は気丈に2位と奮闘。今大会でも2年生は「田沢さんが1位で持ってきてくれたので行くしかない」と懸命の走りで応えた。

 勝負強さを証明した駒大。主力不在というピンチを乗り越えた結束力が、箱根連覇を引き寄せる。王者をまとめる田沢は「箱根はそんなに甘くない。でも、今回得られた自信は大きい」と冷静。伝統の藤色のタスキには、頂点しか似合わない。(太田 涼)

連覇でゴールテープを切るアンカーの駒大・花尾恭輔
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