【高校野球】聖隷クリストファーが逆転サヨナラでセンバツ「当確」 監督の“センバツ切符神話”も

スポーツ報知
決勝進出を決め、笑顔を見せる聖隷クリストファーナイン

◆高校野球秋季東海大会▽準決勝 聖隷クリストファー9-8至学館(6日・岡崎市民球場)

 準決勝が行われ、静岡県勢2校が共に勝利し、来春センバツへ大きく前進した。聖隷クリストファー(静岡2位)は、最大5点差を逆転し至学館(愛知2位)に9―8。4番・堀内謙吾(1年)がサヨナラ打を放ち、85年の創部以来初甲子園に限りなく近づいた。日大三島(静岡1位)は大垣日大(岐阜2位)に10―5。エース・松永陽登(2年)が完投し自ら満塁弾も放つ活躍を見せ、38年ぶり春の甲子園が有力となった。東海大会での静岡県勢の決勝は86年の富士―富士宮西以来となる。

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 奇跡は三度、現実になった。8―8の9回2死満塁。聖隷・堀内謙吾三塁手(1年)が強振した打球は一、二塁間へ。捕球した二塁手の送球がそれて内野安打、ナインは涙を流しながらベンチを飛び出した。最終回の3点ビハインドをひっくり返し、3戦連続の逆転勝ちに上村敏正監督(64)は「『2度あることは3度ないか…』と。何度も諦めました」とし、「信じられない。マンガの世界ですね」とつぶやいた。

 選手は一人も諦めていなかった。同点の9回に3失点して迎えた裏の攻撃。3本の長短打で1点差に詰め寄り、赤尾大翔(2年)が2死満塁のフルカウントから、押し出し四球。堀内は「『ダサいヒットでもいいから勝つんだ』という気持ちだった」と振り返った。

 県大会で43イニング中42回を投げたエース右腕・弓達寛之(2年)が、1回戦・津田学園戦後に右肘を負傷。上村監督が「腕がちぎれても投げてほしかった」という大黒柱の離脱にも、塚原流星投手(2年)は「弓達と一緒に甲子園のマウンドに立ちたい」と7回1/3を4失点の粘投を見せた。

 8回から「仲間を信じて」三塁コーチャーについた弓達は「ありがとうしか言えない」と試合後に号泣。中学まで兵庫県神戸市に住んでおり「甲子園は見飽きるほど行った(笑い)。あの場所に立てるのが楽しみ」と頬を緩ませた。

 7日の決勝では日大三島との県勢対決となる。10月の県決勝では2―7で敗れており、堀内は「同じ相手に2度やられるわけには行かない」。初の決勝の地で、聖地にふさわしいチームだと証明する。(内田 拓希)

 〇・・・聖隷・上村監督の“神話”が継続した。浜松商、掛川西を率いて出場した過去5度の東海大会は、全てセンバツ切符を獲得。聖隷の指揮官として初めて臨んだ今大会は「正直、このチーム戦力では無理だと思っていた」と苦笑い。「東海大会に出れば必ずセンバツに行く」という“記録”を伸ばし「今の戦力で勝てるなんて。これだから野球は…、見ている人にとっては面白いんだろう」と笑った。

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