【巨人】原辰徳監督「心は鬼と化しハツラツと戦おう」丸佳浩“鬼迫”ヘッスラ ウィーラー“鬼襲”初バント

5回無死、セカンド内野安打で、一塁にヘッドスライディングする丸佳浩
5回無死、セカンド内野安打で、一塁にヘッドスライディングする丸佳浩

◆2021JERA クライマックスシリーズ セ 第1S第1戦 阪神0―4巨人(6日・甲子園)

 「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」第1ステージ(S)が開幕し、巨人が阪神に先勝した。左脇腹痛を抱える主砲の岡本和真を欠く中、原辰徳監督の「心は鬼と化し、のびのびハツラツと戦おう!」という試合前の言葉通り、4番の丸佳浩を中心に全員が気迫のプレー。天敵の高橋から3点をもぎ取り、マウンドから引きずり降ろした。先発の菅野は7回を2安打無失点に抑える圧巻の投球。7日の第2戦(甲子園)に勝てば最終S進出が決まる。

 秋空の甲子園に、凱歌を上げた。原監督はゆっくりとベンチから歩みを進め、ハイタッチの列に加わった。先制、中押し、ダメ押し、投手陣も完封リレーと完勝で初戦をものにした。「先手を取れたところが非常に大きかった。(5回の)1点目、そして(6回に)2死から3、4、5番で非常にいい攻撃ができた」。レギュラーシーズン、計16イニングで1点も奪えなかった天敵・高橋を攻略した打線をたたえた。

 左脇腹痛から懸命の調整を続ける主砲・岡本和を登録せずに迎えた初戦。整わなかった条件は、全員の気持ちで補った。練習前の全体ミーティング。指揮官は「心は鬼と化し、のびのびハツラツと戦おう!」と鼓舞した。最後は全員が手をつなぎ、一つの輪となる“勝利の儀式”の中、主将・坂本が「失うものはない。失敗を恐れず、思いきったプレーをしていきましょう」と声をかけ、下克上を目指す戦いが幕を開けた。

 言葉通り、原監督が勝負の“鬼”と化して、試合を動かした。5回、先頭は岡本和に代わって4番に入った丸。一、二塁間へ転がった打球に、一塁へ魂のヘッドスライディングを敢行し、内野安打を勝ち取る。指揮官が動く。続くウィーラーに出したサインは、バントだ。クリーンアップだろうが、15年の楽天時代から今季までの7年間で一度も犠打がなかろうが、迷いはなかった。「次が中島という勝負強い打者。なかなか相手投手から点を取れていないところもある」と説明。献身さに満ちた助っ人はきっちりと投前に転がし、中島も安打で続いて一、三塁と好機を拡大。そして吉川が中前へ運んで、待望の先取点をもたらした。公式戦と合わせて今季21イニング目で高橋から得点を奪った。

 “鬼の采配”は最後まで続く。4点リードの9回、守護神・ビエイラが安打と2四球で2死満塁と塁を埋めると、失点する前に畠に代えた。ビエイラから畠への継投は、レギュラーシーズンで一度もなかった。畠は代打・原口を三直に仕留め、試合を締めた。ビエイラへの信頼が揺らいだわけではないが、何と言っても負けられない超短期決戦だ。ことが起きる前に、攻めのタクトに徹した。

 負けられない戦いを先勝し、最終S進出に王手をかけた。2年連続で本塁打、打点の2冠に輝いた岡本和の状態は今後も不透明ではあるが、それぞれが役割に徹するまさに「1巨人TEAM」で穴を埋めた。それでも、原監督に慢心はない。「一戦一戦という中で、先勝はできた。また明日(7日)は新たなスタートとして戦っていく」。これ以上ない勢いはついた。一気に決める。(西村 茂展)

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