金村義明氏、ロッテ・佐々木朗希は重圧どころか貫禄の投球…楽天・浅村栄斗もお手上げ

5回2死、安田尚憲の守備にグラブで拍手する佐々木朗希
5回2死、安田尚憲の守備にグラブで拍手する佐々木朗希

◆2021パーソル クライマックスシリーズ パ 第1S第1戦 ロッテ5x―4楽天(6日・ZOZOマリン)

 「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」第1ステージ(S)初戦はロッテが楽天にサヨナラ勝ちした。CSの開幕投手としてはパ・リーグ最年少となる20歳0か月で先発した佐々木朗は6回1失点、10奪三振の力投。本拠地初勝利こそ逃したが、流れを呼び込んだ。チームは9回に代打・佐藤都がサヨナラ二塁打。同期コンビの活躍で、最終S進出へ王手をかけた。

 佐々木朗希は、ねじ伏せる、という表現がぴったりの投球だった。150キロ台後半の真っすぐは、狙っていっても打てない。フォークもよく落ちる。浅村ほどの打者が「ごめんなさい」とお手上げの感じの3三振。2回は自分の悪送球で先取点を与えたが、動じることなく次の辰己を三振。3回2死満塁も鈴木大を三振。CSのプレッシャーもはねのけて、貫禄すらあった。

 初戦での先発起用に対し、「抜てき」という見方もあったようだが、私は「順当」と思っていた。シーズンで大事に間隔を空けながら起用してきて、登板ごとに良くなっていた。優勝争いした終盤も抜群の投球を見せていた。ロッテで一番、力のある投手。「エース」と呼んでいいし、そう呼ぶにふさわしいこの日の投球だった。

 試合は終盤にもつれた。7回に一時逆転されるピンチを招いた2番手・国吉。無死一、二塁で小飛球のバントを捕って、トリプルプレーにできたのに、送球する自信がなく、セカンドに走って併殺という恥ずかしいプレー。ボールが手についてない証拠なのだから、あそこで代えるべきだった。

 8回にエチェバリアに同点弾を浴びた松井は、故障明けの影響というよりも、あれが今の力なのだろう。本塁打された直球は、以前ならファウルにさせられたはず。長年の勤続疲労で、以前の球威はない。

 再逆転の形でロッテが勝利。その流れを作ったのは、間違いなく佐々木朗だった。 (スポーツ報知評論家・金村義明)

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