阪神の機動力を封じる巨人の強肩捕手陣 3位から下克上日本一へ6日からCS第1S

スポーツ報知
4人で捕手練習をする(左から)大城卓三、岸田行倫、喜多隆介、小林誠司(カメラ・相川 和寛)

 3位から下克上での日本一を目指す巨人は、6日から甲子園でクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(第1S)に臨む。今季の対戦成績は9勝13敗3分けで14年ぶりの負け越し。このカード6試合勝利なし(4敗2分け)でレギュラーシーズンを終えたが、選手は気持ちを切り替え、短期決戦に向けて万全の準備を進めてきた。

 CS第1Sは3試合制で2戦先勝制。コロナ下の今季のルールは9イニング制で延長がない。1勝1敗1分けのように同率で並んだ場合は上位球団が突破となるため、原辰徳監督は「引き分けは負け(と一緒)」と必勝態勢で臨む。1点の重みが増す中で、阪神の機動力野球の前に立ちはだかるのが巨人の捕手陣だ。

 今季は大城卓三が捕手として111試合に出場し、守備面の規定以上ではセ・リーグトップの盗塁阻止率4割4分7厘(被企図数47・盗塁刺21)という高い数字をマークした。日頃の練習から強肩の小林誠司と遠投、キャッチボールなどを一緒に行い、切磋琢磨しながら送球技術を磨いてきた成果が結果に出た。

 小林も捕手として63試合に出場して盗塁阻止率3割8分5厘(被企図数13・盗塁刺5)をマーク。CSでベンチ入りが有力な岸田行倫、原監督が「4番目のキャッチャー。危機管理」として1軍に帯同している喜多隆介も含め、捕手陣は強肩の選手がそろう。

 今季の阪神はチーム盗塁数がセ・リーグトップの114。2位がヤクルトの70盗塁だったことからも盗塁数の多さが目立つが、巨人戦では25試合で11盗塁。対セ・リーグ5球団の中で最も少なかった。

 阪神戦は大城が21試合、小林が2試合、炭谷(のちに楽天にトレード移籍)が2試合にスタメン出場。その中で、30盗塁で盗塁王を獲得したルーキー中野拓夢は2盗塁(企図数2)、24盗塁で同2位だった近本光司も1盗塁(企図数1)と巨人戦ではほとんど走っていない。大城、小林ら巨人捕手陣が相手走者に肩の強さを警戒させ、スタートを切らせなかった“抑止力”の高さもあるようだ。

 それと同時に、巨人投手陣の技術の高さも阪神の機動力封じにつながっていると言えるだろう。先発では経験豊富な菅野智之、山口俊を筆頭にけん制、速いクイックへの意識が高く、走者がスタートを切りにくいように工夫。来日当初はクイック投球時のタイムが遅かった守護神のビエイラも練習を重ねて克服し、宮本投手チーフコーチが「ビエイラはクイックの課題も自分で消化してどんどん成長している」と話していた。

 CS第1S初戦の先発は巨人がエース菅野智之、阪神が高橋遥人と発表されている。原監督は5日に行われたCS前日の共同会見で「明日の先発投手、高橋投手、今年は(巨人は)1点も取っていません。従ってまず先発投手から点を取ることが一番大事なこと。我が軍は3位に食い込んだ。まだチャンスがあるということを大きなエネルギーとして少々、開き直りながら戦いを挑んでいきたい。粘り強く、というのは勝負の鉄則でありますけど、早めに主導権を握る、先取点であったり我々のリズムの中で戦いが進んでいったらと思っています」と話した。

 攻撃陣が序盤から主導権を握り、先発投手が試合をつくって強肩捕手陣との共同作業で阪神に機動力を使わせない。巨人が3位からの下克上日本一へチーム一丸となって挑んでいく。(片岡 優帆)

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