箱根駅伝の新たな前哨戦「MARCH対抗戦」開催 青学大、明大など参戦 優勝校に30万円 アベマなどで生配信

青学大・原晋監督
青学大・原晋監督

 前回の箱根駅伝4位の青学大、同11位の明大、同12位の中大、同17位の法大と今年の予選会16位の立大の5校が参加する新規大会「GMOインターネットグループプレゼンツMARCH対抗戦2021」が24日に東京・町田市の町田ギオンスタジアム(町田市立陸上競技場)で開催されることが5日、発表された。1万メートルの公認レースを4~5組行い、各校上位10人の合計タイムを争う。優勝校には30万円の奨励金が贈られる。立大を除く4校は第98回箱根駅伝に出場する。大一番の前に競い合って好タイムを狙う前哨戦となりそうだ。

 ブランド校として知られる「MARCH(マーチ)」(明大、青学大、立大、中大、法大)の駅伝チームが強化を目的とした新たな大会を創設した。「大学1万メートルの上位10名の記録は駅伝の順位と相関性があり、このタイミングでの開催は箱根駅伝前哨戦ととらえている」と大会を発案した青学大・原晋監督は、その狙いを説明した。前日の23日には神奈川・相模原ギオンスタジアム「1万メートル記録挑戦会」が開催されるが、MARCHの5校は新規大会に出場することになった。

 「MARCH対抗戦」は、様々な新たな試みがある。1万メートルの上位10人の合計タイムで順位を決める。優勝校に30万円、同2位に20万円、同3位に15万円、同4位に10万円、同5位に5万円の奨励金が授与される予定。また、個人には1位から8位までの選手に奨学金が贈られることも検討されている。28分17秒以内の選手には別途、奨学金を贈ることも検討中という。

 持ちタイム上位選手が走るレースでは実業団のSGホールディングスのケニア人選手がペースメーカーを務める予定。持ちタイム下位選手が走るレースでは立大の上野裕一郎監督が自らペースメーカーとなる。

 熱戦の模様は中国放送のアプリでは24日の午後3時頃から、ネットTVのアベマで24日の午後4時50分頃からライブ配信される。また、事前申請を条件に会場で無料観戦もできる。駅伝ファンにとっては楽しみな一戦となりそうだ。

 近年の大学駅伝界で抜群の存在感を発揮する青学大。箱根駅伝優勝7回を誇り、今回の予選会をトップ通過した古豪の明大。箱根駅伝で最多14回の優勝の名門、中大。今回が箱根駅伝出場82回目となる伝統校の法大。箱根駅伝に向けた新たな「前哨戦」として注目される。また、今回の箱根駅伝予選会で16位と躍進し、近い将来の復活出場を目指す立大にとっては試金石の大会となる。

 青学大の近藤幸太郎(3年)、明大の鈴木聖人(4年)、中大の吉居大和(2年)、法大の鎌田航生(4年)ら学生トップクラスの個人トップ争いとタイムも必見だ。

 出場校の監督の主なコメント、抱負は以下の通り。

 青学大・原晋監督「対抗戦ということで記録会と違い、着順が意識される試合となるので、駅伝本番に向けて持ちタイムだけでは計れない強さを持った選手が出てくれることを期待しています。箱根駅伝前哨戦として、現地で、ライブ配信で、ぜひ、ご声援ください!」

 明大・山本佑樹監督「青学大にどこまで迫れるか、他大学と選手とどこまで勝負できるか、チャレンジしたいと思っています」

 中大・藤原正和監督「箱根駅伝前哨戦として選手には本番と同様の緊張感を持って、負けない走りを期待しています」

 法大・坪田智夫監督「エース鎌田を中心としつつも、鎌田に頼らないチームに成長してきました。対抗戦での走りを箱根駅伝につなげてきたいと思います」

 立大・上野裕一郎監督「他大学の選手にひとりでも多くの選手が食らいつき、選手が全員、自己ベストを出せる走りをしていきたいです」

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