NHK大河「青天を衝け」 西郷、大久保らがナレ死、新聞死、報告死…長期欠席の徳川家康は? 第34回見どころ

スポーツ報知
宴席をともにする渋沢栄一(吉沢亮、左)と岩崎弥太郎(中村芝翫) NHK大河ドラマ「青天を衝け」より

 俳優の吉沢亮が実業家の渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)の第34回「栄一と伝説の商人」(7日放送)では、栄一の前にさらなる大物が立ちはだかる。

 民間企業の発展を願う栄一は、伊藤博文(山崎育三郎)の依頼で、商人たちが業種を超えて手を組む「商法会議所」を設立。三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎(中村芝翫)と関わるようになる。

 三井財閥の三野村利左衛門(イッセー尾形)、小野組の小野善右衛門(小倉久寛)に続くクセのある大商人。圧倒的な目力と土佐弁で栄一にホットに迫ってくる。宴席でも栄一と弥太郎の激論が勃発。これまで、笑顔で嫌みを連発していた三野村とは対照的なライバルだ。

 前週の第33回「論語と算盤」では、栄一が設立した第一国立銀行がピンチに陥った。三井組と小野組が共同出資しているものの、小野組が倒産。これ幸いと国立銀行を乗っ取り、三井だけの銀行設立をもくろむ三野村と、商人全体が豊かになることを望む栄一が戦った。

 そして大物3人が亡くなった。バトルの決着後、三野村は病死。明治政府に不満を持つ士族の先頭に立った西郷隆盛(博多華丸)が西南戦争で戦死し、大久保利通(石丸幹二)も暗殺された。同時期に亡くなったからなのか、3人の最期はまとめて1分30秒ほどで紹介された。三野村の死はナレーションが読み上げ、西郷の戦死は音声もなく新聞記事。大久保は部下から岩崎への報告内で済まされた。そのあっさりとしたテンポに、SNS上では「ナレ死、新聞死、報告死」と驚きの声が相次いだ。

 一方で、三野村が親を失った子供を育てたエピソードや、大久保が五代友厚(ディーン・フジオカ)の前で見せた弱みなどは丁寧に描かれた。これまでも徳川家定や井伊直弼ら、ストーリー上で悪役のように立ち振る舞った登場人物でも、人間くさい一面はきちんと紹介されてきた。視聴者を嫌な気持ちにさせたままにしないバランス感覚。人物への愛が感じられる。

 一つ気になるのは「家康コーナー」として人気の徳川家康(北大路欣也)が、今作最長となる3回連続で出番がないこと。江戸幕府がなくなったことで出演機会が減ったのか、ネット上では「さみしい」「登場はいつ?」「オールアップしたってことか」など出番終了を危惧する声も。番組関係者も「撮影はまだあったかな、どうなんでしょう…」と否定も肯定もしない。

 第33回は、衆院選挙の投開票日と重なり放送時間が約1時間前倒しになった。平均世帯視聴率が、これまでで一番低い11・9%となったのは仕方のないところ。記者も取材先の選挙事務所で、開票速報用につけていたテレビから「青天―」が。選挙結果を気にしながらスタッフ、報道陣一同で視聴した。

 最終回が第41回(12月26日)と発表されているだけに、残りはあと8回だ。登場人物の誰もが現在生きていないのは大河の宿命。描かれる人間ドラマが楽しみだ。

(NHK担当・浦本将樹)

※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区

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