岩手東がサヨナラで創部4年目の初全国! 「本州最東端のまち」宮古市から全国に旋風巻き起こす 第52回春季全国大会東北支部予選中学生の部

スポーツ報知
サヨナラ打を放ってナインに迎えられる岩手東・伊藤音流

◆第52回春季全国大会東北支部予選 ◇中学生の部▽決勝 岩手東ボーイズ7-6宮城中央ボーイズ (10月31日、福島・南相馬市みちのく鹿島球場)

 来春の全国大会出場権を懸けて決勝が行われ、岩手・宮古市で活動する創部4年目の岩手東ボーイズが、決勝で宮城中央ボーイズをサヨナラで破って初出場を決めた。岩手県勢の全国大会出場は2019年春の岩手ボーイズ以来2度目。来年3月26日から東京・大田スタジアムなどで開催される本大会で県勢初勝利を目指す。

 高めだけを待っていた。岩手東は最終7回裏に2点差を追い付き、なおも2死満塁のチャンス。「正直、緊張していた」という4番・伊藤音流(ねる)が狙い通りにストレートを中前にはじき返すと、三塁走者・稲次征がガッツポーズを決めながらホームに駆け込んだ。「暴投の可能性がある低めの球はないと思ったので、ゾーンを上げろと(伊藤に)声を掛けました。悪い流れからよく逆転した」と川口敏晴監督。選手たちは伊藤に駆け寄り、歓喜の輪をつくった。

 結成時に掲げた「本州最東端の地から全国へ」の夢。その切符が懸かった大一番は気合が空回りした。先発のエース・及川蓮志が「力んで球が上ずった」と5回途中で降板するまで毎回長打を浴びて4失点。2番手・大下峻希も相手の勢いを止められず、6回にはリードを5点に広げられた。それでも諦めなかった。

 奮起したのは下位打線。6回は先頭の滝野烈士が四球を選ぶと、続く8番・袰野(ほろの)啓心の右翼線二塁打で二、三塁。9番・稲次の内野ゴロで1点を返し、なおも2死二、三塁として及川が中前2点打を放った。2点を追う7回は大下、滝野、稲次が安打で1死満塁とお膳立てして1番・藤田優月。「最後は気持ち」と左中間へ運んで2者をかえし、伊藤のサヨナラ打につなげた。藤田は「強い打球を意識した。全国大会でも一戦一戦大事に戦い、優勝したい」と大きな目標を口にした。

 一つの夢はかなったが、道半ばだ。地域に中学硬式を浸透させる目的もあって創部したが、1年生部員は2人。全国大会で結果を残し、選手が注目されれば中学から硬球を握ることの優位性をアピールできる。「岩手沿岸部のチームでも努力次第で全国にも通用することを証明したい」と指揮官。主将の及川は「全国大会は強いチームばかりですが、何とか食らいついて勝ちたい」と意気込んでいる。厳しい冬の練習を乗り越えて、ひとまわり成長した姿を全国の舞台で披露する。

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